本多孝好「FINE DAYS」(2003 祥伝社)を読む。21年前の本。無償でいただいてから5年積読本だった。ようやく読んだ。ラブ・ストーリー4本を収録とオビに書かれている。
本多孝好は1971年生まれ慶大法卒のミステリー作家としてデビュー。調べてみたら、この作家原作の映画は過去に3本見ている。本を読むのは今回が初めて。
FINE DAYS(小説現代 2002年3月号)
高校の教室で居残り反省文を書いている男子生徒、教師を叩いて反省文を書かされる美少女、夜遊び不良少女。青春のよくある風景…かと思ってたら、教師の飛び降り自殺。
うーん、それほど好きじゃない。
イエスタデイズ(小説NON 2000年5月号)
病床の父から頼まれた人探し。結婚する以前につき合っていた女性との間に子どもがいる…という告白。
眠りのための暖かな場所(小説NON 2001年4月号)
幼少時に妹を亡くしたことで今も苦しんでいる法学研究室の大学院生「私」は、刑法の老教授の仕事を手伝いつつゼミ生の面倒も見る。結城というスラっとした学生が周囲と関係を持とうとしない。この学生は姉と二人暮らしなのだが、この姉の存在が確認できない。
結城の周辺で不審な事故が起こってる。結城に気がある女学生も交通事故。やがて結城と同じ村出身だという男が現れ、結城の姉はすでに死んでいるのでは?殺されているのでは?という持論を聞かせてくる…。
これ、読んでいてどう展開するのか?どういうジャンルなのかわからなくて困惑してた。どう読んだらいいのか不安定な気持ちにさせる。
社会派サイコ超能力ミステリー?!ま、世にも奇妙な物語系のドラマ。力作で味わい深いともいえるが、自分はあまり納得もしてない。
シェード(書下ろし)
アンティークショップの老婆主人から聴かされるガラス職人の話。
これがいちばん短くて評判がいいようだが、自分はこれがいちばんダメだった。
うーん、4本すべてどれも自分と合ってないw
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