引続き赤川次郎「三姉妹探偵団②キャンパス篇(1985 講談社NOVELS)を読む。
処分するというので無償でもらい受けてきた赤川次郎をすべて読むという修行13冊目。そろそろゴールが見えてきた。
この表紙イラストはいかにも80年代。こういうイラストを掲載する意味も効果もわからない。
またしても佐々本三姉妹は父が米国出張中。長女綾子の通う女子大の文化祭に落ち目歌手を呼んだらマネージャーが殺され、過去の事件が浮上し、爆弾騒ぎがあり、鉄アレイが落ちてきたり、警備員が自殺未遂するなどの騒動に巻き込まれる話。
三姉妹(主に長女と次女)主観で、刑事や大学関係者なども登場し、わりと散漫な内容であんまり没入して読める感じじゃなかった。
事件としても、その背後関係も、あまり納得いかなかった。
アイドル女優主演のライトなミステリー連ドラのあまり出来の良くない第2話といった感じ。
若い女を3万円で買った中年男がパンツ一枚でホテルの廊下に出てきて女子高生夕里子を見つけて迫ってくるとか、現実的にありそうもないシーン。そんなの野生のイノシシと出くわすぐらいありえない。やはり40年前の感覚で書かれたユーモアぽい。
「三姉妹探偵団」は人気シリーズらしくて多少は期待したのだが、とくに新鮮なこともなく、やはり自分とはあっていなかった。暇だからめくったにしても失望。もうこのシリーズは自分から求めて行って読むことはないなと。
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