2024年6月3日月曜日

宮崎あおい「篤姫」(2008)

宮崎あおい主演の2008年の大河ドラマ「篤姫」が今年再放送されている。第10話あたりから10回ぐらい見た。
これ、本放送時には数話しか見ていない。当時、大河ドラマ史上最年少の22歳での主演を務めたのが宮崎あおい。それはすごい。
今回見て驚いたのがオープニング。ほぼクリムトのイメージ。こんなの見たことない。
天璋院篤姫は幕末という激動の時代に13代将軍家定に正室として嫁いだことでのみ歴史に名を残した人。
なのに、家定と結婚するまでたっぷり10話を費やすという慎重なドラマ運び。
自分、てっきり篤姫を島津のお姫様だと思っていた。戦国と江戸時代はお姫様といっても養子だったりする。島津家の分家筋から薩摩藩主島津斉彬の養女となり、さらに近衛家から徳川に嫁ぐという体裁をとる。複雑なクッションを経ての婚姻。

島津斉彬は高橋英樹さんなわけだが、高橋英樹さんが出てるとまるでNHK大河ドラマの感じがしないw
序盤からずっと篤姫付の教育係・幾島は松坂慶子さん。このころ、松坂さんはヒロインの母親役が多かった。
あと、ヒロイン篤子の実の父は長谷川京三。後に「眩(くらら)」(2017)では葛飾北斎とその娘としても共演。
徳川家定が堺雅人なのは知っていたのだが、老中阿部正弘が草刈正雄さんなことを知らなかった。「真田丸」では親子だった間柄。

大河ドラマって歴史のお勉強も兼ねて見るのがモチベ。だが、見ていてぜんぜん面白くなってくれない。20話手前あたりから見たり見なかったりになってしまった…。
なにせ武家の娘の世話をする女たちはみんな口うるさい。将軍家に嫁いだ後はずっと大奥ドラマに終始。
佐藤藍子さんを久しぶりに見た。てかこの人の存在を思い出すことは近年ほとんどない。2時間ドラマとか舞台とかやってるの?元気にしてるの?
あと、稲森いずみさんも出てる。この女優さんも90年代はよく見かけた。
そして鶴田真由さんも側室役で出てる。嫁いでみたらすでに側室がいるとか、殿様はそういうもの。

小松帯刀、西郷吉之助、大久保一蔵といったビッグネームも出して歴史好きお父さんもドラマにつなぎとめる。
衣装がいろいろと豪華。女優の両親は娘のこういうのが見たいに違いない。
家定公はうつけのバカ殿ではないと気づくエピソード回は本放送時に見た記憶があった。
やっぱり全体としてホームドラマっぽい展開と演出。

婚礼後は「子だ!子を産め!」という周囲からのプレッシャー。ほぼ取り巻きによる井戸端会議シーンばかりw
お姫様は気の休まる暇もない。というエピソードばかり。
ま、そんな楽しい場面があるおかげで、この大河ドラマはわりと高視聴率だったようだ。
これからも見続ければ、やがて堀北真希も出てくる。それまでモチベが続くかどうか。

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