2024年5月18日土曜日

岸辺露伴は動かない「密漁海岸」

「岸辺露伴は動かない」最新作第9話「密漁海岸」が5月5日にNHK総合で放送された。かれこれ4年目に入る不定期連ドラ。今回もキャストは変わらず、小林靖子脚本、渡辺一貴演出、菊地成孔の音楽。

いつもいつも「一体何と戦ってんの?」という不思議な話。露伴先生(高橋一生)はマンガの資料を求めて海岸で生きた素材を探し求めていて、イタリア料理店にアワビを卸そうとしている密猟者と出会い、ヘブンズドアによって秘密を垣間見る。
編集者の京香クン(飯豊まりえ)といつものオープンカフェで待ち合わせて仕事の打ち合わせ。医食同源レストランへと出かける回。

この編集者は毎回衣服がすごいのだが、今回も普通の人じゃない感がすごい。飯豊まりえは美人女優というわけでないのだが、今回も一目見て「これはいけない」と思った。まるで個性派女優。
広いお店にテーブルはひとつ。イタリア人シェフのトニオ(Alfredo Chiarenza)がひとりで対応。このシェフが自信に満ちた薄ら笑い。露伴は警戒感。
京香クンの手相を見て、寝不足であることと虫歯があることを言い当てる。露伴の胃の状態が悪いことも言い当てる。なんで?
水を飲んだだけで感動的に美味しい。水を飲んだ京香クンが、ものすごい勢いで涙を流す。この表現がアナログで笑った。たぶん誰でも笑う。
涙を流したら、ものすごくスッキリ。そうだな。自分、もう何年も泣いてないので脳内にストレス物質が溜まりっぱなしだな。

さらに、トマトとモッツァレッラチーズを食べただけで露伴も肩の垢がメリメリ剥がれて肩こりがきれいさっぱりなくなる。毒のある貝のパスタを食べた京香は虫歯を吐き出す。そして新しい歯が生える。不穏な雰囲気。なんだこれ?これが医食同源というやつか。
今回も「何これ?」感のする不思議な話に巻き込まれ、露伴も死にかけるw 荒木飛呂彦先生の想像力と発想はすごいな。

今回のゲストはこのイタリア人シェフ役の俳優と、その妻初音役の蓮佛美沙子さんだ。
あと、イタリア人に幻のアワビ情報を教える漁師でんでんさんだ。
映像のクオリティが高くて「そんなバカな」という話に説得力。

今回のロケ地は鎌倉市にある華頂宮邸。昔一度内部を見学に行ったことがある。
あと、密漁海岸に相当する場所が、三崎の城ヶ島にある馬の背洞門。城ヶ島は天気のいい日にぐるっと散歩すると気持ちがいい。

PS. 5月16日に高橋一生と飯豊まりえが結婚を発表した。女優って共演者とこうも簡単に結婚してしまうものなのか。
おそらく、今作が最後の岸辺露伴だったかもしれない。もう次回作があっても見ないけど。

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