2024年5月7日火曜日

三浦しをん「舟を編む」(2011)

三浦しをん「舟を編む」(2011)を読む。2012年の12刷で読む。
これ、なんと光文社のファッション誌「CLASSY.」に2009年11月号から2011年7月号まで連載されていたものの単行本化。
映画は見た。NHKBSのドラマも一部見た。やっと原作を読んでみることにした。三浦しをんを読むのは初めて。

純文学文芸書のような装丁なのにカバーを1枚剥がすとそこにはマンガイラスト。
読み始めると荒木さんという嘱託社員が営業課のポンコツ馬締をスカウトする場面から始まる。
え、池田エライザが出てこないじゃん!どういうこと?

たまに日本語と辞書のうんちくも出てくるけど、ほぼほぼ変人青年馬締のアパート大家孫娘で板前の香具矢さんとの恋愛。映画版だと宮崎あおいが演じてた役。ぜんぜん覚えてない。
予想外にラノベっぽい。ユーモアと面白会話してるけど、センスはおじさんのそれ。寒い。

半分過ぎたころになってやっと岸辺みどり登場。NHKBSドラマ版のヒロインなのにほとんど脇役。ビジュアル的に主人公馬締と恋になりそうなのに、原作の馬締は香具矢と結婚してる。なんでそうなった?

この本、友人の部屋に置いてあったのを借りて読んだ。長年そこにあるのを見て、勝手に拡張高い文芸書をイメージしてたら違った。辞書編集と出版までの過程を読ませる小説として新しかったが、ドラマ台本のようでもあった。

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