まだ見たことのなかった劇場版大長編「ドラえもん のび太の日本誕生」(1989)を見る。映画ドラえもん10周年記念作品。これが大長編の9作目?
これは2016年にもリメークされた。今回はのぶドラ版で見る。
日々の世界の嫌なニュース、自民党政権下の日本社会の酷さを忘れ気をまぎれさせるために、童心に帰りたいということでこいつを見る。
平成元年ドラえもん。まず、え?!と思ったのがのび太の部屋の間取り。自分、ドラえもんをほとんど「てんコミ」でしか見てないので、のび太の机の右手に廊下がある間取りに慣れない。そこはドラえもんが寝る押し入れだろと思う。
主要キャスト全員が家出したい事情。ドラえもんまでが家出するのだが、のびパパが「部長のモルモットを1週間あずかることになった」って、ドラえもんはモルモットですらダメなのか?
いつもの土管のある空き地に地権者がいたことが驚き。
裏山に建造物を建てたらすぐに行政が重機で破壊にくることも驚き。
のび太の住んでる町の構造が、てんコミ読者の自分からしても驚き。
で、7万年前の後期更新世日本および中国大陸へタイムマシンで家出。それ、たんにピクニックとかキャンプでは?ひみつ道具で快適な生活。
なぜか石器時代の少年が平成日本へタイムスリップ。野獣の毛皮を腰に巻いただけの人間が現代社会に突然やってきても、とても紛れ込むことは不可能に思える。それに石器時代の少年があんなヘアスタイルのわけがない。
石器時代の人間と、たとえ「ほんやくこんにゃく」を使ったとしても、コミュニケーションが成立すると思えない。現代の概念が伝わると思えない。
原始日本の集落が、木を斬り倒し、草をふいたもの。たぶん土器は見かけなかった。だが、
精霊王ギガゾンビの部下が遮光器式土偶w
これ、え?!って思ったのだが、実はギガゾンビはこの時代の呪術師でもなんでもなかった。
未来の技術で勝手に動物のDNAを掛け合わせたような動物を作ってしまうのは問題だと感じた。
畑に種を撒けば、簡単においしい食事の詰まった大根が採れる。それは夢だな。
舞台が日本と中国なのは平成元年日本の雰囲気を表してるように感じた。これからは中国と仲良くしよう!というメッセージを感じた。
ちな、天安門事件はこの劇場版公開から2カ月ちょっとの後。
学校から帰るシーンで背後に「平成一郎」という表札のお宅があった。
ギガゾンビ声優が永井一郎さんだった。
トコヤミノミヤの地下で奴隷労働…というシーンが、インディ・ジョーンズ「魔宮の伝説」に似ていた。
てか、話の構造が「のび太の恐竜」と似ていた。
あれだけ便利な道具がありながら、ちょっとはぐれただけののび太を見つけられないとかどうなの?
結局、いろいろツッコミながらみるので、ぜんぜん童心に帰れないw
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