2024年4月8日月曜日

新ヤング・インディ・ジョーンズ⑤「火山の死闘」(1994)

新ヤング・インディ・ジョーンズ⑤「火山の死闘」(1994)ウィリアム・マッケイ作、富永和子訳の偕成社版(1999)で読む。日本語版の本編さしえイラストは北殿光徳。児童向け。
Young Indiana Jones and the Mountain of Fire by William McCay Copyright © 1994 by Lucasfilm Ltd.(LFL)
これも2022年に無償でいただいてきた6冊のうちの1冊。今回の舞台は1914年10月のハワイ。チャイナ・メイド号でサンフランシスコからハワイに向かっているので、③「奇跡の秘宝」の1つ前の話。

すでにヨーロッパでは戦争が始まっている。夜間にそっと小舟が接近しチャイナ・メイド号に時限爆弾が仕掛けられるのを、父が禁じたマストに登っていたインディが発見。爆破を未然に防ぐ。
ホノルルではすでにチャイナ・メイド号を名乗った船が寄港し、チャイナ・メイド号の石炭を積んで出航していた。一体なぜこんな老朽船を名乗る必要が?

ホノルルでは叔母のメアリーと幼なじみのブロンド美女リジーと再会。ハワイ通のリジーにホノルルを案内される。ポリネシア人サーファーのマイク・ハラニと、白人が現地人とつき合うのを好まない若いドイツ人メッサ―中尉を紹介される。こいつがどう見ても中立国アメリカのハワイで暗躍するスパイ。

ハワイの伝説と神話を織り込む。キラウエア火口見物に出かけると自称鳥類学者の英国人ピルキントン氏と出会う。
いつの間にか英国人とドイツ人の2人がいないな…と思って探すと、ピルキントン氏は崖から落とされて瀕死の重傷。
ピルキントン氏も英国のスパイ。(日露戦争のときに英国人スパイが旅順港の撮影をしたエピソードも挿入)
リジーは乗り気だが、インディは中立国アメリカの民間人は戦争に加担しないと頑な。それに、インディ少年が英国寄宿学校にいたとき、英国人はアメリカ人だからとバカにした!むかつく!

そこから先はドイツスパイもの展開。リジー、マイク、インディは敵の捕虜に。口封じのために殺されそうになると、神の怒りでキラウエアが噴火…。
インディくんは中学生の年齢なのに、ドイツ人に殺されかかったり、マグマから逃げ惑ったり、海を漂流したり、かなり酷い命の危機に何度もさらされてる…。

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