新ヤング・インディ・ジョーンズ③「奇跡の秘宝」(1994)ウィリアム・マッケイ作、富永和子訳の偕成社版(1996)で読む。日本語版の本編さしえイラストは北殿光徳。児童向け。
Young Indiana Jones and the Face of the Dragon by William McCay Copyright © 1994 by Lucasfilm Ltd.(LFL)
これも2022年に無償でいただいてきた6冊のうちの1冊。「新」とあるけど、古書店などで旧シリーズを探してみたりするけど、まだ一度も見たことない。ぜんぜん売れてなく読まれてないのかもしれない。子どもは読まないのかもしれない。
今回の大冒険の舞台は第一次大戦中の中国。1914年11月、インディ少年15歳は父ヘンリーと共にマルコ・ポーロ研究のために(インディ少年は中国語の勉強のために)、中国通のウォリック軍曹の案内でチャイナ・メイド号で青島に向かっている。軍曹は義和団事件の武勇伝などを語る。
海上で日本の駆逐艦に停船を要求される。日本はドイツに宣戦布告したため、船は威海衛へ向かうように要求される。
中国人乗客が殺されたり、ジョーンズ親子の盗まれそうになったトランクから純金製の龍が見つかったりと不穏なトラブル。
ジョーンズ親子を招待した中国人美術コレクターのミスター宋の使者がやってくる。宋は威海衛に移っていたらしい。人力車に乗って宋の立派な屋敷へ。
黄金の龍について宋に聴いてみる。龍は皇帝の象徴。返還しようにも激動の中国は袁世凱が大総統になり孫文は日本に逃れている。腐敗堕落した権力者の手に渡れば私利私欲で自分の物にしてしまうだろう。
ホテルから宋の屋敷に荷物を移動。だが、宋の召使の中に、港でトランクを盗もうとした男がいる!
そこから先は父ヘンリーとインディの、黄金の龍をめぐって秘密結社緑雲団との追いかけっこと死闘。中国の細い路地、アヘン窟、ひたすら臭い!汚い!暗い!
龍をねらう悪党が次々登場。ピンチの連続。そして青島では要塞に立てこもるドイツ軍へ日本軍の攻撃が始まる。
このシリーズは3冊目だったのだが、どれも例外なく面白い。1本映画を見終わった感じ。
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