2024年4月18日木曜日

岡嶋二人「眠れぬ夜の報復」(1989)

岡嶋二人「眠れぬ夜の報復」(1989)を読む。これは双葉社より刊行後に1999年に講談社文庫化。

プロボウラー草柳は16年前に押し込み強盗に両親と妹を殺害され人生を狂わされていた。代打ちの仕事で訪れた大阪のレーンで、かつて盗まれたボールを発見したことで、公訴時効を過ぎていた事件が再び動き出す…。

聴きこみの末に、盗品ボールは輸入商社の倉庫の廃棄物置き場で拾われたものらしい。草柳はなぜかこの商社の商品であるオレンジに針を混入させる事件を起こして、世間の目を商社に向けさせることで事件が再び注目されることを狙っていた?!

途中から脅迫された商社の社長室秘書が主人公になる。過去の社員を調査してるうちに、とあるスポーツ用品店に行きつくのだが、おびき出されて拉致監禁。

これ、「眠れぬ夜の殺人」とタイトルが似てるなと感じつつ読んでたら、あの捜査0課が登場。頭脳派指揮官の菱刈、お色気潜入捜査アクションの聡美、後方支援の相馬の3人が登場するヤツじゃん!

盗聴したり尾行したり、敵を騙してハニートラップなどほぼスパイ大作戦な爽快な勧善懲悪ドラマ娯楽作。事件の発端からだんだん予測不能な全体像が見えてくるやつ。

このシリーズは岡嶋二人のコンビ解消により、たった2作で終了。こんなに面白いのに。
聡美は長○まさみでやってほしいけど、海街のころなら適任だった。てか、コンフィデンスマンJPみたいな雰囲気。
誰か、こんなふうに敵を罠にはめる形式で、自民党の裏金議員たち悪党をこてんぱんにやっつけてほしい。

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