岡嶋二人「そして扉が閉ざされた」(1987)を講談社文庫2021年新装版で読む。これはわりと最近の新装版発売だったので、多くの人に読まれているようだ。
男女5人が集まった咲子の別荘から、カッとなった咲子は愛車アルファロメロで飛び出した乃後、崖から海に転落。痴情のもつれの末の悲劇?
地下シェルターで目を覚ました5人。外部と連絡がまったくとれない。時間もわからない。
どうやら5人とも咲子の母におびき出され睡眠薬を盛られ閉じ込められているらしい。なんでこんな理不尽な目に遭うのか?
咲子の死の原因を話し合う5人。咲子は5人のうちの誰かに殺され、事故に見せかけて崖から海に棄てられたのではないか?
脱出しようと奮闘しながらの討論は堂々巡り。なにせ確かめようがない。
やがてシェルター内部で凶器となったかもしれないアイスピック、そして事件当日に咲子がしていた片方のイヤリングも発見。そんなものがなぜここに?!
これはかなり集中力がないと現在地を見失う。その真相はかなりややこしい。
この話は5人による密室劇と回想シーンで舞台芝居ぽい。
ほとんど日本要素がないので、誰か上手く翻訳して海外に紹介してもらいたい。
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