松岡圭祐「万能鑑定士Qの事件簿 Ⅴ」(2010 角川文庫)を読む。友人の部屋に積んであったものを借りて、ちょっと時間が出来たときに読む。
前巻を読んでからたぶん1年ぐらい経っている。でもたぶんこのシリーズはどの巻から読んでも特に問題ない。
この世界のあらゆることに対して興味を持ち知識をため込んでいる異常に有能な凜田莉子。今回はなぜか波照間の高校時代の恩師・喜屋武先生といっしょにパリ旅行してしまう回。
ルーブルでモナリザを見たりしている。ということはこの巻が映画の原作?と想ったのだが、映画版は絵画の贋作と窃盗グループの話だった。
今回は、莉子と高校時代に同級生だった楚辺が見習い修行しているパリのレストランでの、フォアグラ食中毒事件を追いかける事態になる。
莉子はフランス語も喋れる。パリ市警の刑事とも入り組んだ話をできる。ほんとすげえな。
海外旅行豆知識、フランス料理豆知識などを読者にかましてくる。フォアグラ精肉工場と取引ルールなど、他では読んだことのないネタを拾ってくる作者には感心。
2023年の世界を生きる日本人でも、「フォアグラ」と聞けば、真犯人の動機はなんとなく想像がついてしまいそうだ。ちゃちゃっと2時間もかからずに読み終えた。
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