2023年10月3日火曜日

高橋ひかる「ハレーションラブ」(2023)

2023年8月5日からテレビ朝日「土曜ナイトドラマ」枠で放送中の「ハレーションラブ」(全9回)を見終わった。脚本は若杉栞南。

主演が高橋ひかるだから見た。オスカー古賀会長の企画。オスカーが小芝風花の次に推してる若手女優が高橋ひかるなのだが、まだこれと言ったヒットドラマやはまり役というものに巡り合えていない気がする。今年22歳になった。
そろそろ本腰入れて応援しないといけない。明るくて愛嬌があってユニークで面白い。それでいて細くて華奢な体型。
深山朱莉は亡き父から受け継いだ写真店を母(濱田マリ)と二人で切り盛りする女子大生。いきなり若手写真賞受賞の表彰式シーン。てっきり写真課学生かと思いきや、心理学を学ぶ学生。大学では犯罪心理学の講義を受けている。

初めて来店した客・浅海恭介(実は大学の犯罪心理学講師・眞島秀和)から古いフィルム現像を依頼される。
商店街の写真店での現像プリント業務が興味深い。フィルムピッカーでフィルムを引き出し現像機にセットという懐かしい風景。
見覚えのある公園の風景が写っている。そしてフィルムを受け取りに来た浅海。なんとその年でフィルムカメラの使い方がわからない?

この男の年齢設定が40歳らしい。ということはフィルムカメラを使うことがなかった世代。古いカメラに興味をもっていじくり倒した経験がないと戸惑うかもしれない。
しかし、ヒロインに「使い方を教えて!」と、懐から取り出したカメラがフジフィルムのクラッセ。全自動じゃん!
ちょ、それは体のいいナンパのようなものでは?女子大生が中年男性とフィルムカメラレクチャーデートなんかに出かけないだろ普通。

さらに、北海道に行ってた幼なじみ(藤原昴)が再びこの街に帰って来ていた。しかも大学の同級生になってた。(最初から怪しい)
この男が怒りの感情を押さえられない瞬間湯沸かし器。それになんだか不気味。いくら幼なじみだからってこういう男を信用してはいけない。
写真店に浅海の写真を持って「この男来なかったか?」と質問してくる女もいる。
そして店に赤い短冊の七夕を大量に括り付けた竹を吊るされるという謎の嫌がらせ。
そこになぜか大量の野次馬。こんなものを撮って何になる?
さらに自転車も破壊されるなど厭な嫌がらせ。ヒロイン、不安でしょんぼり。

やがてヒロインの通う大学の吉村界人が何者かに追いかけられ殺害。赤い短冊を口に詰め込まれた状態で川に浮かんだ死体となって発見。
(第一発見者が店の常連客で元警官の嶋田久作。その息子も街の巡査。)
警察はこの短冊の指紋を採取したのだろうか?これだけの量の七夕飾りを持ち運びこの状態にするには脚立を用意設置し15分はかかりそう。深夜だとしても誰か目撃者はいないのか?とかツッコミながら見る。

ヒロイン周辺で起こる不審な事態。その原因は幼少のころの近所での空き家火災と男児の焼死体が見つかった事件?
幼少時の記憶が曖昧なヒロインは火災の原因が自身による放火だったのでは?と自分への疑惑を深めていく…。
これがもうベタなサスペンス。各話30分。わかりやすいベタ脚本とベタ演出。そしてベタ展開。そしてヒロインも拉致され大ピンチ!

あの女子大生拉致監禁男はなぜにしれっとそのまま野に放たれてる?銃刀法違反だし、住居不法侵入、器物損壊、恐喝と強要。謝って済む話じゃない。駆け付けた警官は犯罪性がないかもっと調べろ。
それに一緒にいた女も共犯。こいつはなんで堂々としてるんだ。
それに途中から浅海もなんか怖い。教え子女子大生朱莉を自室に連れ込むし、コーヒーで話をそらすし、写真撮るし。なんか普通じゃない。と思ってたら髪をさわるしキスするし。
昴「アカリに近づくな!」いやオマエもな。なんでこいつにそんなことを言う権限が?
ちなみにヒロインが使ってるカメラがオリンパス・ペン Fという、女子が使うにはハードルの高い露出計なしハーフサイズフィルムカメラ。こう見えて実は一眼レフ。

このヒロインがこれ一台のみで写真を撮ってる。写真賞を受賞するほどの若手写真家がハーフサイズフィルムカメラのみ?
しかも6歳のころから毎日首から提げてこのカメラを使っている設定。いくら街の写真館の娘だからカメラ英才教育を受けたとしても、幼女が機械式カメラを使えるとは思えない。

ISO感度とかシャッター速度と絞りの関係とか理解して写真を撮っていると思えない。
それにあの重要局面でこどもがやたらパシャパシャ撮り過ぎ。毎日あのペースで撮ってたらフィルム代現像代の親負担が大きい。

ドラマ制作スタッフも実際にフィルムカメラで写真を撮った経験がある人も少なくなってるに違いない。
今回感心したのがネガフィルムがちゃんとハーフサイズカメラで撮影したものになっていたこと。そのへんは写真専門家が監修した様子。
最終話は解決したようでしていない真相が明かされるのだが、実はアイツが黒幕で…とか、恐ろしい展開。
でもやっぱり長くて疲れた。全5話ぐらいにしてくれたらもっと好きだった。

主題歌はAnly「EYE」(Sony Records)。このシンガーソングライター(ギタ女)もかれこれ長く応援してるのだが、なかなか世間に浸透しない。もっと有名になっていいはず。

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