札幌・発寒の中学2年生・海砂真史は身長169cmもあることがコンプレックスだが緩いバスケ部に所属。ある日、教室の机のなかに差出人不明の印刷されたラブレター。一体誰が…。
そういうわけで、幼稚園からの幼なじみに頭のいい男子・鳥飼歩がいたことを思い出す。久しぶりに連絡を取ってみる。スウィーツをお土産に。
だが歩は不登校。真史の話を聴いて「こうだろう」とアドバイス。全4話、どれも予想の範囲を越えない。歩くんはそれほど頭がいいように感じないし鋭くもない。
自分、十代が主人公の「日常系ミステリー」に傑作はないということはわかっているのだが、たまにライトなものをさらっと読んで過ごしたくなることがある。そんでもってこの本を選んだのだが…。
やっぱり、少年少女たちの日常の謎と誤解が「こういうことでした」と判明する程度の薄味ドラマ。なにも嫌な事や怖いことは起こらない青春小説。推理小説ですらない。たぶんこんな毎日は日本中どこでも起こってる。
だが、第4話「家出少女」は面白かった。父と口論し家出した真史がいる場所はどこか?そこに気づく歩くんはやはり一般的中学生より頭が良い。
こういう本でもいいのだが、中高生ならアガサ・クリスティーやエラリー・クイーンや綾辻行人を読んでほしい。
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