広瀬すず主演映画「水は海に向かって流れる」を見る。今年の6月に公開。原作は田島列島。監督は前田哲。脚本は大島里美。音楽は羽毛田丈史。制作はスタジオブルー。配給はハピネットファントム・スタジオ。
韓国アイドルみたいなおかっぱ頭の愚鈍そうな少年熊沢直達(大西利空)がどしゃ降りの雨の夜、駅に降り立つ。この少年はキングダムで信の幼少期を演じていた子だ!
そこに愛想のない鋭い目をした榊千紗(広瀬すず)がおじさんの代理で迎えに来て、少年を日本家屋に案内。少年はなぜそんなにポカンとした顔なんだ。
すずは無表情で手際よく料理(牛丼?肉が高級そう)を作る。
少年は通学に便利なおじさんの家に住むことになる。この家は男子学生を下宿させているのか。今はこういう家もシェアハウスって呼ぶのか。すずはこの家を切り盛りする家政婦みたいなものか?
茂道おじさん(高良健吾)は漫画家?!優しそうだがまるで威厳のない素っ頓狂な普段着。
高校の通学路の土手で捨て猫を発見。飼い主を探す少年。クラスのカワイ子ちゃんが楓(當真あみ)。自分、この子はまだなんとなくしか知らなかった。初めて演技を見る。この楓ちゃんの兄が同じ下宿の泉谷颯(戸塚純貴)。女装するヤバいやつだが、怪我してる捨て猫を拾ってすぐ病院につれていくお金も余裕もある優しいやつ。
相談もなく下宿で飼い始めるのに、千紗は猫を見て笑顔。こういう下宿って生き物飼うの禁止だろ普通。
ヒロイン榊のお父さんと同級生で東大教授生瀬勝久が帰国するというのでBBQ。この人もこの家に住んでるのか?
これがアメリカスタイル?でっかい肉を焼いて切り分ける。なんだかこのヒロインの表情がいつも怖い。なんで?
千紗が直達くんを見る目が冷たい理由は生瀬おじさんが説明。千紗の母は直達の父(北村有起哉)とW不倫駆け落ちしたという過去があった。「そんなに嫌なら嫌がらせして追い出せば?」「あの子はいい子だよ」その会話を盗み聞きする直達と楓。いきなりヘビーな事情を共有。
日本家屋の庭で物干ししてるシーンを見て「海街Diary」を思い出す。すずちゃんはだいぶ大人になってしまった。
千紗の母の不倫先熊沢(北村)がそれと知らずに歌川家を訪問して千紗と玄関でバッタリ顔を合わせてしまう。すずの顔がさらに怖い。常に怒ってる。
北村有起哉の冴えないおっさんぶりが酷い。あの愚鈍そうな少年の父というのがとても納得いく。すずのセリフが食い気味なのが良い。ツンツンしたすずの魅力がさく裂。ポテサラドカ食いするすずが可愛い。(ゆで卵食ってるすずもかわいい)
いくら大衆価格の店だとしても中華料理屋で料理をいくつも並べられるその財力はいったいどこから?
紹興酒で酔ったすずの喋り方イントネーションが夏木マリさんみたいだった。
母親に裏切られた娘は「私、一生恋愛しないんで」という娘に育つ。以来いちども母と会ってない。
国民的妹広瀬すずが大人のお姉さんを演じたということで、これは見ないわけにはいかない映画だった。すずの見どころがたくさんあった。どのシーンでも表情がバッチリ決まってた。脚本も良かった。母と対面したときのすずの顔が修羅だった。
というような、ちょいコメディーありの爽やかファミリードラマ。でもちょっと長いかな。
當真あみちゃんがすごく良い。この子もキメ顔で若手女優レースを勝ち上がってきた感。一方で主人公少年の演技は見劣りした。子猫かわいい。
主題歌はスピッツ「ときめきpart1」(Polydor Records)。
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