2023年8月3日木曜日

バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版(2022)

2022年6月公開の「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」を見る。原作はもちろんアーサー・コナン・ドイル。(だが、「原案」とされている。)
監督は西谷弘、脚本東山狭。主演はディーン・フジオカというフジテレビ映画。現代日本を舞台に置き換えての同作初の日本での映像化。配給は東宝。

ちなみに自分はシャーロック・ホームズは全作を読んでいる。しかしもう細かいことは覚えていない。現代日本版へのリメイク。この企画を初めて聴いたとき、そんなんムリやろ……と絶句。まじか。

誉獅子雄(ほまれ ししお ディーン・フジオカ)若宮潤一(岩田剛典)がリモートで資産家の依頼者西村まさ彦からの娘誘拐事件の調査依頼。
身代金を受け渡す…という場面の説明リモート独白。パソコンカメラから見えない場所で蓮壁氏が突然死亡。蓮壁(はすかべ)家ってバスカヴィル家のダジャレ訳か。

横柄な警察(佐々木蔵之介)の取り調べ。それにしても人相悪い。いやこれ質問に答える義理ある?

鉱山廃墟・霞島へ。蓮壁家の人々が登場。2時間ミステリーでしか見ないような面々。全員リアルを感じない違和感キャラ。
妻が稲森いずみ、長男が村上虹郎、執事が椎名桔平、家庭教師先生が小泉孝太郎、リフォーム業者渋川清彦広末涼子夫妻……、開始十数分見てもまったく「バスカヴィル家の犬」だと思えない。

娘の新木優子が登場した瞬間から美人。

ディーンのシャーロックと岩田ワトソンのやりとりがすごくスベってるように見える。ディーンのもこもこ厚着衣装がもっさりしすぎで異常。

シャーロックだと期待して見ていても、2時間ミステリーとして見ていても、ずっと違和感でイライラしっぱなし。リアリティーなくてどう見たらいいのかわからない。かなりヘンテコドラマ。

つまらないにもほどがある。テキトー脚本。センスが酷すぎた。これ、本当に劇場公開作なのか?
ありえなすぎたしくだらない。早く終わってくれ、勘弁してくれと、呪詛の言葉を吐きながら見た。

大地震シーンを含めて不快すぎた。なぜすぐにみんな死んだと諦めた?
唯一の見どころが新木優子が風呂場の脱衣所覗かれて「キャッ」というシーン。
広末涼子はもはや不倫おばさんにしか見えない。

日本には金田一耕助がいるだろ!これだけ改変するなら横溝金田一を完全オリジナル脚本で作ってくれ。

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