2023年8月5日土曜日

松井玲奈「よだかの片想い」(2022)

島本理生「よだかの片想い」(2013 集英社)を原作とする映画「よだかの片想い」を見る。監督は安川有果、脚本は城定秀夫。主演は松井玲奈。ダブの制作。配給はラビットハウス。

生まれつき顔に痣があるヒロインの片想い恋愛模様を描く映画。ということは暗いものになる予想がつく。

暗~い面談風景からスタート。
このヒロインの顔にある青い大きな痣を見て「悪魔の手毬唄」の里子を思い出したし、90年代にベルリンPOでコンサートマスターとして活躍した安永さんを思い出した。たぶん心理的なハンディキャップになる。今では取り除いたり目立たないようにできそうだ。

工学系大学院生のアイコ(松井玲奈)は本が評判となり編集者(織田梨沙)の紹介で映画監督の飛坂(中島歩)と出会う。
痣のある自分を映画にしたいという人々とどう接していいのか戸惑う。
あまり気が進まない。ふとした拍子に突然泣きだしてしまう。なんで?そのへんは他人にはわからない。

みんな普通に接してる。日本も昔よりかは進歩した。しかし、街中でJKの「きも~い」という嬌声には敏感。自分のことじゃなくても。

大学のキャピキャピJD先輩役で藤井美菜も出てる。この人、鼻がばーんと高くて派手な顔してて見るたびに驚く美女。
なんとサンバカーニバルの衣装シーンが見れる。この人、美人だけど30代中ごろだぞ。自分は十代からこの女優を知ってるけど、半裸の藤井美菜を初めて見た。おへそとか初めて見た。

そして松井玲奈のぴったりサマーニット姿がすごくムチムチしてる。これはこの女優が好きな男性ファンにはたまらないだろう。あまり恋愛ものは見たくないだろうけど。

映画タイトルから想像できる通りのストーリー。ハンデ背負った女とイケメンで才能のある男。戸惑いながら一緒に舞台を見に行ったり、映画化をすすめようとする男に反発したり。
松井も中島も俳優として声質が良くて感心する。松井の女優としての本気度に関心する。

このアイコは男に愛を告白。一緒に買い物して部屋へ。本棚などすかさずチェックし女の写真見つけたりする。
さらに料理しながら見つめ合い唇を重ねる。体を重ねる。
いやいや、これから一緒に仕事をしようっていう相手と深い男女の関係になっていいのか。

アイコが飛坂の過去の女を気にし過ぎるし敏感すぎる。ちょっとしたことで嫉妬に苦しむ。これでは幸せになれそうに思えない。頑な。怒ってる松井玲奈が怖い。どちらかといえば男に同情。

BBQや焚火では火傷の危険に十分に備えるべき。世間は火が衣服に燃え移った場合の対処を知っておくべき。それは日常の危機。

大学の研究室での閉じ込め事故。これには対処できたのだが、電話で別れ話への流れが、アあぁぁ…と納得。諦め。まあ、この男とは無理だったかなあ。
予想に反してあまり不快なシーンがなくてよかった。希望しかない爽やかな余韻。
長澤まさみと同じようなヘアスタイルの松井玲奈。つい最近までアイドルだった気がするのにすごく大人の女性に見える。アニメやマンガ、可愛い女の子アイドルにしか興味ないと思ってたのに。

主題歌は角銅真実「夜だか」(Universal Music Japan)

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