「彼女が好きなものは」を見る。浅原ナオト「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」(2018 KADOKAWA)を原作とする映画。
監督・脚本は草野翔吾。主演は映画初主演となる神尾楓珠。
制作はアニモプロデュース。配給はバンダイナムコアーツで2021年12月3日公開。PG12。
高校生主人公安藤純(神尾楓珠)の独白。クラスメートたちと距離をとりつつ無難に過ごしてる。すでにソーシャルディスタンスが常識の世界。なのにバカ男子友亮平(前田旺志郎)のスキンシップ距離感が異常に近い。
三浦紗絵(山田杏奈)と書店でバッタリ衝突。三浦さんが手から落とした本がBL。安藤は口止め料としてその新刊BLマンガを借りていく。女子高生ってそこまでBL好き趣味って隠さないといけないものなの?三浦さんは「キモい」と言われることを恐れる。「女子はみんなホモが好き。しかし嫌いな女子も多い」
安藤は高校生なのにゲイ。ホテルで既婚実業家(今井翼)とハードなセッ〇ス。安藤が借りて来たBL読みながらピロートーク。「簡単に入るとかファンタジーw」「三浦さんと恋に発展するかも?彼女が好きなのはホモであって僕じゃない。」
さらにSNSで知り合ったファーレンハイトという兄的存在の相談者もいる。
そのことは三浦さんに隠してる。BLを読んだ感想「ぼくには関係ない世界だと思った」それ大ウソ。
三浦さんと一緒にアニメイトに並ぶ。BL愛好仲間(三浦透子)が連れてくる彼(渡辺大知)は普通というけど十分ホモっぽい。やたらゲイ豆知識を教えてくる。
てか、最近ホモと言う言葉をあまり聞かなくなってた。やたらホモと言う言葉が出てくる映画。なのにその単語は映画タイトルからオミット。
教室内での男子の会話がバカ会話というよりエロ会話ばかり。
小野(三浦獠太)に見抜かれる。「安藤は三浦に興味ないでしょ?」「亮平は三浦のことが好きらしい」「え?!」
小野は亮平を三浦さんとくっつけようとする。遊園地デートシーンが楽しそう。
(この三浦獠太という若手俳優がキングカズ三浦知良の息子だと知って驚いた。)
三浦さんの会話と思考回路が常に「ウケか?攻めか?」なのが可笑しい。
安藤が三浦さんとつき合う理由が「こどもがほしい」「母(母子家庭)を安心させたい」「キモいって思われたくない」
安藤の母が山口紗弥加。この女優ももう高校生息子がいる役なのか。
山田杏奈のふっくら笑顔と体型を好む男子は多いはず。
それでいて視聴者を惹きつけてやまない演技力。感心しかない。
今井翼がすごくリアルにゲイっぽくて感心。若い高校生と肉体関係を持つおっさん役って、今ジャニーズにとっては神経質案件じゃないのか。
山田杏奈は日本人女子高生の平均を演じるとぴったりすぎる。三浦さんの安藤への告白シーンが可愛すぎる。(そいつはゲイなのだが)
BL好き女子高生が、つきあってる彼氏が実はリアルにハードなBLをしてたって知ったらどう思うのか?という興味でひっぱる映画。
おそらく、むしろ嬉しいんじゃないか?
と思ってたら、安藤が今井おっさんとキスしてるとこを目撃して三浦さん激怒。「べつにいいじゃん。好きなんでしょ?ホモ」
安藤くんがホモだと判明し小野から糾弾され突発的自殺未遂。
クラスでどう思うか討論会させられるとか、今はこういうの普通にあるの?理解しないといけないものなの?てか、当の本人は理解されようと思ってたりするの?(終盤、教育的視点も)
三浦さん、全校集会で「BLが好きだ!」マイクパフォーマンスとかロックだと思った。まるで金八先生。こういうの教師と生徒に信頼関係がなければできない。相手の発言を遮るやつは最低。
山田杏奈は怒ってる顔もかわいい。泣いてる顔もかわいい。声質もかわいい。
さすがだ。主演映画が何本もある若手女優は特別だ。この子が出てるだけでその映画は特別なものになる。主役を食う存在。たぶんきっと山田杏奈は頭がいい。
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