芳根京子の主演ドラマ「それってパクリじゃないですか?」が4月12日から日テレで始まってる。知的財産権に関するドラマってめずらしいな、タイトルがキャッチ―だな、と感じたので見てみる。原作文庫本があるようだ。
ドラマのヒロインは中堅飲料メーカー月夜野ドリンクの研究開発社員藤崎亜季(芳根京子)。新商品ボトルに関するデザインがライバル企業に盗まれた。漏らしたのはこいつでは?という社内冤罪をかけられる。
もうこのへんの困り顔、目が点顔ヒロインの表情は芳根京子の十八番顔。
月夜野ってもしや…と思った。やはり原作では群馬県月夜野町(現みなかみ市)の月夜野だった。(ドラマは千葉ロケがメインらしい)
それは同窓会で再会したライバル企業社員とふたりきりで会っていたという理由で疑いをかけられる。自分は絶対にそんな話を漏らしてないし、メモを盗まれるなどもない。なのに同僚からも上司からも取締役からも白い目で見られ、犯人だと決めつけ。それは酷い。
親会社から知的財産権の管理業務を担当する弁理士北脇雅美(重岡大毅)が乗り込んでくる。こいつが無表情堅物ビジネスマシン。
月夜野ドリンク社内が商品開発情報の管理においてゆるい。え、こんな意識でやってんの?
(警視庁は能年玲奈主演で先端技術が外国のスパイに盗まれる事件を啓発するドラマを作った。食品メーカーはたぶんもっとゆるゆる。)
ヒロインが冤罪無実とかもはや問題ではない。このままでは新商品が発売できない。アイデアを盗まれたと証言させ、冒認出願に切り替えよう。という流れに。
盗んだ会社の社長田辺誠一が誠意のかけらもないナメ切った対応。
上司常盤貴子さんもヒロインを疑ってイライラしてるようで頼りにならなそうにも見えたのだが、そこは経験豊富な上司。相手としっかりやり合う。常盤さんは現在50歳だがほぼ美魔女。かなりわかく見える。
自分から情報を盗み出したかつての同級生が醜い。ずるい企業で働く奴は顔も醜いという描き方。
北脇は情で動かない。ヒロインに嘘の証言をさせようとする。そんなことしたら、もう会社にも居られないし、同業で転職もできないじゃん!そんな親会社の偉そうで威張った堅物マシン重岡にガツンと厭味。「酷い仕事ですね?」
だが、北脇は情報漏洩犯人捜し会議である点に気づく。情報が漏れたタイミングを絞る。そして、意外な人物が漏洩の元だったと判明。
そこはスカッとしたのだが、自分からすれば、ぜんぜんスカッとしていない。まず謝ろっか?無実の女子社員に冤罪をかけたことを謝ろっか?
ヒロインも「よかった~」と笑ってすむ話か。自分ならあの態度の悪い同僚に腹を斬らせるか指を詰めさせる。上司たち取締役たちにこれから永遠に毎月5万振り込ませる。
社長は辞任レベル。てか、即取締役会で社長を解任しろ。ヒロインを取締役にしろ。
今のところ「へえ」と驚嘆したり唸るような知識と情報はこのドラマから得られていない。中堅どころの清涼飲料メーカーの開発部には、それほど知財を盗まれる危機感がないのかもしれない。
情報通信機器関連企業で知財を扱う友人の話だと、しょうもないネタで恐喝してくるメールがアメリカのゴロツキ会社からよく来るんだそうだ。
かつて日本のカメラ産業はアメリカ企業のオートフォーカス技術特許に多額の特許料を支払う羽目になった。
今後はもっとハードでシリアスなネタもあるかどうか期待。
日本において知財を盗まれるというと、東アジアの某国を思い浮かべる人が多い。今後、そういった国際的な訴訟とかも扱うかどうか見ていきたい。
それでいてドラマのタイトル。「パクリ」ってテレビ放送で使っていい表現なんだって知った。
あと、朝倉あきさんを久しぶりに見た。調べてみたらもう31歳になっていた。まだまだかわいい。
第2話もまるでのどかなファンタジーの国のような登場人物。悪気なくパクリ商品を販売する中小企業社長でんでんとその息子袴田吉彦がいい年して常識がなさすぎる。まるでこちらが言いがかりをつけてるみたい。まるで中国のような知財意識。
芳根京子は渡邉理佐系の顔。もっと人気になっていいはず。
0 件のコメント:
コメントを投稿