2023年5月13日土曜日

西野七瀬「パワハラ部長」(2018)

「ジコチューで行こう!」といっしょに「帰り道は遠回りしたくなる」の初回盤をHOでゲット。こちらも55円。
やはり特典映像Disc目当てで連れ帰る。前作「ジコチュー」とのインターバルは3か月なのだが、この間に特典DiscがDVDからBlu-rayへとメディアがグレードアップ。

ジャケットに生田、山下、与田、梅澤。調べてみたらこれはType-C盤というやつらしい。
他の盤と違うところはTrack3が「告白の順番」という楽曲なところ。
曲名を聞いてもまったくイメージできない。これは秋元真夏、桜井玲香、中田花奈、若月佑美の4名によるユニット「女子高カルテット」のための楽曲。
Disc2にはMVを収録。これは今までまったく見たことなかった。若月が記憶喪失になるくだりが、ほぼC級ゾンビ映画みたい。ビデオ撮影してて唐突な事故。呆然と撮影を続けながら戸惑う。

そして大園、優里、桜井、佐藤、新内、西野、堀の個人PVを収録。

個人的に「ブレードランナー」パロディの佐藤楓のものが面白かった。佐藤が人間社会に紛れ込むレプリカントを狩る刑事なのだが、なぜか広島弁。佐藤は愛知出身なのになぜ?しかもローテンション。(残念ながらこの企画では佐藤がブスに見える)
方言を喋らせることにより、佐藤の酷い演技を目立たなくさせる効果が期待できるからかもしれない。
佐藤は乃木坂加入から今日に至るまで、発声方法がおかしい。今も何か喋れば棒読みロボット。これは早く何とかしなければいけない。乃木坂メンは演技に道を見出せなければ卒業後に続く道がなくなる…。
今回これを手に入れてよかったと思える最大の収穫は西野七瀬個人PV。これは開始数分のみYOUTUBEの乃木坂公式で見たことがある。
フルサイズを初めて見た。こんなことになっていたのか?!と驚きを禁じ得なかった。

西野七瀬がブラック企業のパワハラ部長として、他の部署から移動してきた濱津隆之にパワハラしまくるという再現ドラマ企画。一見して酷いパワハラを西野が悪びれる様子もなく、困り顔の濱津に繰り返す。あらゆるパワハラパターンを繰り返す。

西野がずっと怒ってる。濱津が何か言うたびに「あ”ぁっ?」と凄む。こんなの誰だって泣く。人によってはトラウマから発作が起こるかもしれない。
だが、すべて「パワハラ、ダメ!ゼッタイ!」で締めれば大丈夫w
濱津の演技に感心する。濱津といえば「カメラを止めるな!」(2017)でブレイクなのだが、これはその1年後の仕事。このPVを見た人は誰もが「カメ止め」の人だ!と思ったに違いない。

見ていて濱津さんがとにかく気の毒になる。涙目になって小刻みに震える。それぐらいに酷いパワハラ。
こんなベタに酷いパワハラはもう社会に存在していないと信じたい。教育の現場、社会の現場でこんなことがいつまでも許されるべきではなかった。社会はすこしずつ良くなってる。そう信じたい。
そして、このPVを見た人は誰もが西野七瀬という女優がレベチに演技が上手い!と驚嘆する。不快なパワハラ上司をフルスロットルで演じてる。その表情、声音イントネーション、完璧すぎる。
しかも、細身で華奢な西野の体型に、白いスーツが神レベルでぴったりしっくり似合ってる。その美しさに震える。

もしかすると、1年後の「あなたの番です」(2019)プロデューサーはこのPVを見たかもしれない。秋元レコメンドがあったにせよ、この演技力がなければ制作サイドを納得させられなかったに違いない。
こんな素晴らしい映像作品が乃木坂CDを買った人しか見れないのはとても惜しい。
しかし、この若手女優プロモーション映像が映像制作現場の偉い人たちの目に届いていたとするなら、それはそれで成功だったのかもしれない。

ラストのスタッフロールでメイキング映像。西野七瀬がこんな圧の強い人でないことが示される。演出監督からの指示に「え~、できるかなぁ?うふふっ♥」悶絶するほどかわいい。

「シン・仮面ライダー」で西野七瀬という女優の魅力に気づいた人は、この特典映像ディスクが付いたCDを必ず入手するべき。西野七瀬に心を完全に支配される。忠誠を誓う以外に選択肢がなくなる。

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