2023年5月28日日曜日

太陽(2016)

2016年4月公開の「太陽」を見る。制作はアミューズ、配給はKADOKAWA。
「劇団イキウメ」前川知大作の舞台作品を入江悠が脚本監督で映画化。
なんの予備知識もないのだが、たぶん近未来社会派SFサスペンス。たぶん主演は神木隆之介と門脇麦。

太陽光に当たると焼け死ぬNOXという感染症に感染し夜しか生活できなくなったノクスと、NOX抗体を持つために隔離政策で原始社会の置かれた旧人類「キュリオ」村の人々、差別意識、人口減少、そのへんがテーマか。

キュリオの村で青年がノクス駐在員を殺害し逃亡。その後の村人たちの行動と焼き討ち。まるで八つ墓村。ほぼ廃村と廃墟、廃道。

ただ見ていてその世界観とストーリーはわかるけど、地味な演劇ドラマすぎる。ほぼ今現在の田舎でよく見るやつ。衣服もリアルに日本の農村。トリックとかに出てくる村人。

チンピラ迷惑叔父さん村上淳のせいで国境警備隊員古川雄輝の大ピンチ…というシーンでは誰もが「タイヨウのうた」のことを思い出さずにいられない。
村上淳ってもういい年した息子がいるのにいつまでもこんな役。
こいつを襲撃する村人たちも棒きれで叩いたってダメ。竹やりみたいに集団で突きにいかないと。

あと、絶叫しながら斧で友の手首を切断する神木隆之介。こういうときは一定以上の教育がないと危機に対処できないんだなと。
地獄カオスで哀しいクライマックスって、こんな映画を何目的でつくった?何も感心しない。

なんでこんな病院セットを?なぜに「わが祖国」?見てよかったことは何もない。

最初からずっと普通に昭和30年代40年代の農村風景。ほぼ大江健三郎「万延元年のフットボール」で読むような世界観。
古舘寛治はいつも同じ質感で古舘寛治で感心する。ほぼこの人が主演だったのでは?

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