2023年4月30日日曜日

新垣結衣「ゴーストブック おばけずかん」(2022)

2022年の夏休み映画「ゴーストブック おばけずかん」(東宝)を見る。
原作は斉藤洋作、宮本えつよし画による「おばけずかん」シリーズ(講談社刊)。
監督、脚本、VFX、ストーリー原案、キャラクターデザインのすべてを山崎貴が担当した山崎映画。音楽は佐藤直紀。制作はROBOT。

新垣結衣を目当てで見た。祖母の家に住みながら産休先生の代理の6か月臨時教員という役。派遣切りに遭って小学校の先生?首の皮繋がった…という悲哀。小学校の教員免許持ってるとかレア。

主人公らしき一樹(城桧吏)は小学生らしくない髪型してる。母が鈴木杏で父が遠藤雄弥。この俳優の名前をなんとなく憶えていた。「のだめカンタービレ」に出てた人だ!チョイ役出演。

一樹たち3人組は「願いの叶う祠」に参拝。夜に寝ていると図鑑坊というお化けがやってくる。祠の傍の古本屋へ行け!
翌朝、仲間たちも同じお化けを目撃してた。祠のあった場所に行くと、そこにはハウルの動く城みたいな古本屋。店主が神木隆之介
この店が小学生男子には無縁そうな古本屋。やんちゃ男子たちを追いかけてガッキーも冒険に巻き込まれる。
慌てて店の外へ。どうやらそこはもう異世界…。街に誰もいないし文字がヘンテコ。時空が歪んだよう。スマホも通じてない。

だが、クラスメート女子の湊(吉村文香)も脱出経路を探してる。この子が突然しれっと登場するのだが、この映画の重要なヒロイン。

一緒に異世界に来てしまったガッキー先生の家を訪ねる。先生の家がドラえもんのホームメイロみたいになってる。これは子どもはすごいワクワクできるのでは?
漂流教室やコープスパーティーやミストみたいに怪物に襲われないと冒険と言えないのでは?と思ってたら、やっぱり怪物だらけ。

わけがわからないまま子どもたちと一緒にあたふたするガッキーせんせいがかわいい。まるで女子大生のよう。
ガッキーせんせいが面白い。状況を楽しんでチームTシャツとか作ってしまう。子どもたちとツッコミ漫才コントをしてしまう。こういう楽しいガッキーを待っていた。
なんだかガッキーもこどもたちも、妖怪も、みんな呑気で軽くて適度にバカでゆるくて面白い。
妖怪相手に戦ってるのにそれほど恐ろしいことは起こらない。これならむしろドラえもんのほうが怖い。
ラスボスこそおぞましい形態で恐ろしかったが、テーマパークの予定調和アトラクションのようなクライマックス。

山崎監督の映画にそれほど感心することはなかったのだが、この映画は予想を外れすぎない展開で、ストレスなく楽しく見れた。童心に帰れた。ファミリーで楽しく見れるコメディー謎解きゲーム冒険ファンタジー。

なによりガッキーが可愛らしく面白く理想的な友だちのようなお姉さん。ひさしぶりにリーガルハイのようなしっくりコメディエンヌぶり。これが正しいガッキーの使い方。
主題歌は星野源「異世界混合大舞踏会 (feat.おばけ)」(スピードスターレコーズ)。なんで夫婦で仕事してんだ。

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