「聖地X」(2022)を見る。前川知大作劇団イキウメの舞台を映画化したもの。脚本監督は「AI崩壊」の入江悠。制作はROBOT。音楽はSOIL&"PIMP"SESSIONS。オール韓国ロケという日韓スタッフによる映画。配給はGAGA。
輝夫(岡田将生)は父親が遺した韓国仁川の海辺別荘で悠々自適。女子大生家政婦もいる。
妹の要(川口春奈)が荒れた状態で転がり込んでくる。気が強そうで感じ悪い。夫(薬丸翔)が要の金を使い込んで風俗通い。怒りにまかせて韓国へ飛び出して来た。兄「なぜ事前に相談しない?」妹「兄さん、結婚したことないでしょ」
韓国の商店街(おっさんだらけ。韓国も田舎は高齢化)で日本に残してきたはずの夫の滋(薬丸翔)を目撃。慌てて追いかけると、古民家飲食店。ドアの向こうに一方的に「ここから出て行け」とまくしたてるのだが、出て来た男は夫と似てる服装だが別人の江口(緒形直人)。この人は韓国で和食居酒屋1号店を出店する準備中らしい。
なんだ、人違いか。では伝言を…というそのとき、ドア向こうから夫滋が現れる。緒形「不法侵入でしょ!」今度は滋が要を追いかけていく。
店長(渋川清彦)が妻(山田真歩)をつれて戻ってくる。妻は謎の記憶喪失?「この店やっぱり呪われているかもしれません」
輝夫の別荘に滋が出現。輝夫は包丁持って滋を「帰れ!妹はオマエと話す気はない」
勝手に住居に侵入した滋を取り押さえるのだが、滋「記憶がない」。
東京汐留の上司(真木よう子)に連絡すると、滋は上司の目の前にいるという。「肉眼で見えます?」「は、はい。」ポーズを指定して滋の写真をメールで送ってもらう。じゃあこの韓国にいる滋は一体誰なのか?生霊とかなのか?
この店舗物件ではドッペルゲンガー事件が起こってた。開店準備中に夫婦の間で混乱行き違いからのケンカ。妻が飛び出していったのに、店に妻が入り込んでる。
その話を聴いて、輝夫と要の兄妹は「滋と同じだ!」
するとそこに店長妻と同じ姿の女がやってくる。ドッペルゲンガー同士が出会うと死ぬのでは?
で、ムーダン(祈祷師)を呼ぶ。だが、この土地と強く結ばれた侵しがたいものを祓うことができないという。そして滋が東京からやってくるという…。
なんだこの困惑とドタバタの展開は。登場人物がみんな不思議な事態に探り探り議論。コメディーなの?
スタッフの多くが韓国人というだけでまるで日本映画らしくなくなる。ヘンテコ音楽に川口春奈のダンスとか。
舞台作品を映画化するとこうなるということか。すごく舞台の芝居を見てるっぽい。
「惑星ソラリス」を「サマータイムマシンブルース」みたいにしたSF舞台ドラマだったかもしれない。ポスターのビジュアルを見てホラーだと思ってしまった人はたぶんつまらなかったに違いない。
このカットの配色は韓国国旗をこちらに刷り込みにきてるなって思った。
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