監督脚本はクリストフ・ガンズ。2002年に日本でも公開(GAGA)されている。
これ、ずっと見ようと思ってた。日本では最悪な獣害事件といったら三毛別羆事件。フランスではジェヴォーダンの獣事件。
歴史のお勉強のために見ようと選んだのだが、史実とフィクションを交えた娯楽アクション作らしい。
1764年のフランス。ジェヴォーダン地方に出没し、女・子どもばかり100人以上の犠牲者をだしている謎の獣の正体を突き止めるべく、フランス国王ルイ15世は、王室博物学者のグレゴワール・ド・フロンサック(サミュエル・ル・ビアン)を派遣する。
最初の犠牲者シーンから怖くて見てらんない。ほぼホラー映画。
フロンサックは新大陸で出会い義兄弟の契りを交わしたネイティヴアメリカン(モホーク族)のマニ(マーク・ダカスコス)を連れ、ジェヴォーダン地方に赴く。いきなり悪人退治シーンなのだが、襲われてる老人と娘、村人たち。どちらが真実を語ってるのかよくわからない。
住人たちは獣に恐怖。女ははらわたを食いちぎられる。フランス貴族(ファンサン・カッセル)たちは顔に頽廃の色が出てる。
フロンサックは会食でカナダから運んだ毛の生えた鱒の標本など見せて関心を得た後にそれが作りものだという話をする。
そして数千人の大規模な獣討伐隊。マニとごろつき悪党とのカンフー対決シーン。こいつは無敵な強さ。
なんだかぜんぜん魔獣退治の話にならない。どこか焦点の合ってない娯楽映画の雰囲気。フランスのスター俳優鑑賞のための映画?
事態が好転しないので国王は新たにアントワーヌを指揮官とする討伐隊が派遣される。
フロンサックは獣は狼ではないと断言するのだが、アントワーヌは獣を狼と決めつけ。殺した狼を「ジェヴォーダンの獣」に加工して国王に献上するよう命じる。アントワーヌは英雄として迎えられる。これで魔獣事件は解決したことにされたのだが…。
ジェヴォーダンのことを忘れアフリカに旅立とうとするが、ジェヴォーダンの侯爵家のトマがやってくる。獣が今も村人たちを襲っている!内密に戻ってきて!でも、それは無理な相談。
しかし、愛する伯爵令嬢マリアンヌ(エミリー・ドゥケンヌ)からの手紙に予定変更。マニを連れて再びジェヴォーダンへ。
もう怪物は村の家の中にまで襲撃してくる。獣を操る男が存在?なにこの怪獣映画。
あんなに周到な計画と罠をも突破されるとか絶望。
なんか、史実とまったく違う悪の組織の陰謀。マニがやられてしまうとか、もう勝ち目ない。
と思ってたらフロンサックが無敵に強いw まるでショッカーと戦う仮面ライダーみたいだった。
なんだか思ってたのと全然違う内容の映画だった。映像、演出、脚本、音楽、すべて自分と合ってなかった。やはり「何がやりたいんだ?」というフランス映画だった。面白ければ整合性とかどうでもいいという中国韓国映画みたいだなと思った。たぶん若者向けな感じ。
モニカ・ベルッチ、胸でかすぎ。
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