毎年恒例、日本映画界の1年を締めくくる祭典「第46回日本アカデミー賞」表彰式が3月10日(金)に開催。夜9時よりグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールより日本テレビが中継。じっくり見た。
新人賞は毎年複数選ばれる。今回は長澤まさみと同じ東宝シンデレラオーディションで選ばれた東宝芸能の福本莉子(22)が初めて呼ばれた。いくつも映画やドラマの仕事をしてやっと初めて呼ばれた晴れの舞台。
生見愛瑠(20)のように映画デビュー即受賞という例もある。自分、この子の顔と名前はなんとなく知ってて、美人だなとは思ってたけど、演技をまだ見たことない。バラエティ番組をあまり見ないのでよく知らない。あと、12歳男子の新人賞受賞者もいた。
プレゼンター西島秀俊からの「皆さんは日本映画の未来です!」は素敵な言葉だった。
新人賞は1度選ばれて、またこの賞とイベントに呼ばれるのが容易ではない。多くの受賞者が俳優人生で1度きりとなってる。今回は8人が新人賞に選ばれたが、この中から何人が数年後にこのイベントに再び帰ってくることができるだろう。
今回の女性司会は昨年度の最優秀主演女優賞・有村架純(30)。有村はすでにNHK紅白で司会をしたことがある。立派にお務めを果たした。自身も優秀助演女優賞として登壇。
今回は能年玲奈(29)が、「のん」へ改名せざるをえなかったレプロとのトラブル以後ついにテレビ番組に登場という歴史的な1日になった。しかも、2013年度NHK朝ドラで母と娘だった天野春子と天野アキが同じ舞台に!という奇跡的な感動的な名場面があった。
今回は「ケイコ 目を澄ませて」での岸井ゆきの(31)が初の最優秀主演女優賞。それは自分には予想できてなかった。受賞スピーチで言葉に詰まる姿にこちらも涙。
主演俳優が評価されるには、その映画が時代に合ったテーマで、かつ主演女優として見せ場が多くて難易度があって、なおかつ重厚な人間ドラマであることが重要。そんな映画が賞を受賞しやすい気がする。その点、のんは優秀賞が相当。
今回、最優秀賞を助演男優で窪田正孝、助演女優で安藤サクラ、主演男優で妻夫木聡、監督賞、優秀作品賞という主要部門を制した「ある男」(8冠!)が話題をさらっていった。今回は自分の事前予想が窪田以外ぜんぜん当たらなかった。
自分は今回、広瀬すず(24)が最有力かと感じていた。しかしまだ2017年度「三度目の殺人」での最優秀助演女優賞から5年しか経ってない。主演女優賞はまだまだこれからチャンスがある。
すずの目がキラッキラしてる。太陽のような笑顔。
なんと今回が6回目の登場だった。それは驚きだ。広瀬すず時代はまだまだ続きそうだ。
日本には出版社や新聞社、地方映画祭が主催する映画賞がいくつも存在する。一方で日本アカデミー賞は1978年より始まった歴史の浅い賞。その年に話題となった映画から多くの映画スターが一堂に会するお祭りイベント。照明、美術、撮影、録音などの裏方仕事スタッフをも選考し表彰。第1回からずっと日本テレビが放送。
日本アカデミー賞には批判する人々が多い。SNS時代以降さらに目立つようになった。
自分の感覚からすると、オールジャンルの映画賞で誰もが納得する賞なんてありえない。本家アメリカのアカデミー賞ですらもそう。自分だってすべてに納得はしていない。
アカデミー賞会員の投票と選考委員の意見と、表彰式に参加できるかどうか?という大人の事情もろもろの打ち合わせを経て、話題作の中からショー的に最優秀賞を選ぶというのが日本アカデミー賞。何も声高に文句を言う必要性を感じない。
不満を感じる人は自分で私財をなげうって映画賞を設立しては?と思う。たぶん最優秀を逃したところで哀しいとか悔しいとか感じる出演者はいないのではと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿