乃木坂46久保史緒里主演映画「左様なら今晩は」(2022年11月11日公開)を見る。青年コミック誌連載のマンガを実写映画化。脚本監督は高橋名月。制作はSDP、配給はパルコ。共演は「電影少女2」で山下美月と共演した萩原利久。
同棲していた恋人に振られたサラリーマン・陽平と、彼の部屋に突如姿を現した若い女性の幽霊・愛助の共同生活を描くニューマンドラマ映画。
陽平(萩原利久)と彼女(永瀬莉子)はすでに破局。2年つきあった彼女は引っ越していく…という場面から始まる。酒でも飲むしかない。広い部屋に住んでる。
そこに突然怒りモード幽霊女性出現。「女性にフラれたのはお前が悪い」という説教幽霊。
なぜずっとそこに住んでたのに急に怪奇現象?なんとこの部屋は事故物件?出て行った彼女の霊的バリアが強くて出現できなかったと説明する幽霊。いや、動きも質感も人間なんだけど。
まるで舞台演劇。かなり主演二人の演技力に依存したドラマ映画だ。雄弁すぎると映画としてリアルを感じない。
職場の同僚女(小野莉奈)とのやりとりも雄弁すぎる。会話のセンスが合わない気がする。
レジ脇に線香置いてるコンビニってある?お彼岸の田舎ならあるかもしれないけど。と思ったら舞台は尾道?
だから幽霊女が「じゃけえじゃけえ」言うのか。男は東京人だったのか。
なんか、BGMがヘンテコで合ってない。
陽平は幽霊に「おとなしくしてって言いましたよね?」とキレる。幽霊「私、そんなキレられることしてます?」と逆ギレ。この幽霊は部屋から出られない。
結局、男のほうが弱気になって謝る。そしてベランダで外の風景を眺めながら身の上話。やっぱり演劇っぽい。
陽平は幽霊から逃れるために引っ越したい。不動産屋(宇野祥平)が「アパートが事故物件では?」という話題を避ける。
幽霊が見えて怖い!って言ってるのに、「今は個人情報とかうるさいでしょう?」と言い訳。死んだの誰?
会社の送別会。同僚女が陽平の部屋に行きたがる。この女はずっと陽平を狙ってた。
で、部屋でいい感じになっていくのだが、なんと、同僚女も幽霊が見える?!女は逃げるように帰宅。
男はつきあってなくてもキスぐらいはすると弁明。幽霊「自分もキスとかしてみたかった」ついに幽霊女と生きてる男のラブコメ展開へ。幽霊と人間は肌で触れ合えるのか?
同僚女は「あの部屋はヤバい」と、叔母のスナックママ霊能力者(中島ひろ子)を紹介。自分はこの女優を「桜の園」で見た女優というぐらいの知識なので、ああ、おばさんになったなあって。でも「ババア」呼ばわりは酷い。
霊能力者は幽霊女に語りかける。「このまま男といると、男は死ぬ。」もうこの部屋に縛り付けられていない。部屋から外に出られる箇所を教える。
幽霊も落ち込む。幽霊は男に一緒にデートしたいとお願い。
裸足はマズイと街でサンダルを買ってきたら、幽霊にぴったりサイズ。
自転車二人乗りしたり、映画館に行ってみたら休みだったり、海行ったり。
でも、「元気なくない?」
元気な幽霊って何?幽霊が「今日のこと一生わすれない」って言うの?幽霊になってから恋ってできるの?
98分という長くない映画ではあるのだが、内容のわりに長いと感じた。でもこういったヒューマンドラマ映画はたいてい長く感じるもの。
陽平に気がある同僚女がキャラ的に面白くてスパイスになっていた。この子は「アルプススタンドのはしの方」に出てたあの子か!
久保を大河ドラマにキャスティングしたプロデューサーはおそらくこの映画を見たんじゃないかと感じた。セリフに自分の間合いと余裕を感じる。広島方言にして正解だったかもしれない。
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