2023年2月27日月曜日

恒松祐里「きさらぎ駅」(2022)

映画「きさらぎ駅」を見る。2022年6月3日に公開。監督は永江二朗、脚本は宮本武史。主演は映画初主演となる恒松祐里。配給はイオンエンターテイメント。

2004年から「2ちゃんねる」への投稿から始まった都市伝説「きさらぎ駅」に基づいたホラー映画。大学生ヒロインがこの世に存在しない異世界駅へとたどり着き謎を追う。

女子大学で民俗学を専攻している堤春奈(恒松祐里)はよせばいいのに都市伝説「きさらぎ駅」を卒業論文の題材に選ぶ。タブレット片手にネットで調べものしながら新浜松駅から電車に乗って元高校教諭葉山純子(佐藤江梨子)を取材訪問。姪の凛(瀧七海)がお出迎え。堤さんは信用されてる様子。

2004年の1月8日に葉山さんが異世界に行った話を語り始める。
学校からの電車で帰宅途中。急に車内の喧騒が無音になり、電車がトンネルの中を走ってる。え、ケータ―が圏外?電車が知らない場所を走ってる。乗客がみんな眠ってる。

同じ車内で寝過ごしていた同じ高校の生徒宮崎明日香(本田望結)を起こす。すると「きさらぎ駅」という未知の田舎駅にたどり着く。他の乗客もみんなここがどこなのかわかってない様子。駅周辺に何もない。民家があっても人が住んでる気配がない。

粗暴な翔太(木原瑠生)、その女ギャル美紀(莉子)、大輔(寺坂頼我)という3人組がいたのだが、大輔を翔太はボコったら血管が浮き出たようになって変貌。残して二人は隣の駅まで歩いてみることにする。葉山と宮崎さんもついていく。

酔っ払いサラリーマン(芹澤興人)もついてくる。祭の太鼓のような音がする。するとサラリーマンは血管が浮き出て爆発w
完全に葉山純子主観のVR映像。ずっと画面が現実感のないゲームを見てるかのよう。
次々と恐怖アトラクション。謎じじい。狂った殺人鬼になった不良翔太。ずっとパニック。ずっとズンドコ太鼓。なんだこれ。
その話をひきつった表情で聴いてる堤。

「伊佐貫トンネル」を出た所で通りかかった車のおじさんが「ここは比奈」だと教えてくれ、葉山と宮崎さんは車に乗せられる。ふたりは血だらけ大怪我してるのにおじさんの反応がわりと普通。
やっぱりこのおじさんもまるでゾンビのような化け物に変貌。ふたりはパニックになりながら逃走。元の世界に帰りたい!

太鼓の音が聞こえてくる神社に光の扉を発見。そこにやっぱりゾンビ運転手。
葉山と宮崎は美しいまでにお互いに助け合う。私のことはいいから早く行って!

あれ?光の扉に駆け込んだ宮崎さんが消滅すると葉山は現実の世界(2011年1月)へ戻ってた。
堤は葉山が当時使ってたケータイを見えてもらう。電車に乗る直前のメールのやりとりを調べる。葉山は二度寝過ごしたことで異世界エレベーターに乗った?(その話を聴いていた姪がニヤリ)

堤は自分も同じ手順で「きさらぎ駅」に行ってしまう。(なんでだよ)
電車のメンツが葉山から聴いたのと同じ構成メンバーが同乗。同じセリフ。なぞるように同じ展開。堤がことごとく展開を予測して未然に防いでいくw メンバーたちを導いて隣の駅を目指す。なにこれ、やっぱりゲーム?

ここ知ってるの?取り繕う堤にちょっと笑ってしまう。なんか劇団のコントを見てるよう。ちょっとどころかすごく笑える。

恒松祐里がほぼ勇者。経験と知識がものをいう!すばらしいドリフコント!これを作った人に感心しかしない。

しかし、途中から堤の知らない聞いてない展開。一体どうするのが正解なんだ?視聴者も??
そういうことだったのか!いやあ、異世界よりも人間のエゴがいちばん怖い。長さとボリュームがちょうどいい。

終わったと思ったら…、姪の凛が「きさらぎ駅に行くよ!!」配信が始まってw
自分だったら電車で寝てる段階であの不良から最初にナイフを取り上げて始末する。てか、最初から何か武器を持っていけよ。

恒松祐里はなぜこんな映画に?もっとメジャーらしい良い企画を用意してあげろ。

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