2023年2月28日火曜日

牛首村(2022)

「牛首村」(東映)を見る。2022年2月18日に公開のホラー映画。監督は清水崇。脚本は保坂大輔。制作はアスミックエース。音楽村松崇継。
主演は映画初出演かつ初主演のKōki, この子がキムタクと工藤静香の娘なことは知ってたけど、まだ一度も動いて喋ってるのを見たことがなかった。

北陸地方最凶の心霊スポットとして実在する坪野鉱泉が舞台。
怪談好きJKが実況しながら廃墟探検。このパターン多いな。バズるころしか考えてないのか。異世界エレベーターに友だち閉じ込めるとか虐めだろ…と思ってたら、やっぱり大惨事じゃねえか。
しかも、この金髪JK見たことあんな…と思ったら、犬鳴村にも樹海村にも出てた大谷凜香じゃねえか。しかもぜんぶ役名がアキナじゃねえか。ホラー映画で真っ先に死ぬ役のスペシャリストか。

雨宮奏音(Kōki,)は同級生の香月蓮(萩原利久)から高校最後の夏休みの思い出づくりにいろいろ提案し誘われるのだがそっけなく断る。受験だし。この子がなぜか手首に怪我をしてる。そこ、なぜ説明がない?と思ってたら、爪のひっかき傷のようなもの。これって、最初の廃墟探索JKが巻き込まれた坪野鉱泉での事故シーンとシンクロ?

バイト先のカフェで蓮から見せられた心霊実況動画に映ってる女子高生が自分そっくり。嫌がるのに牛の首のマスクをつけられる少女が廃虚に閉じ込められた所で動画は終了してる。
いきなりスマホが反応するとか、日常あるあるで怖い。身近にある怪奇現象。
奏音は何かに憑き押されるように坪野鉱泉へ向かう。深夜高速バスで。蓮がやたら軽い男。富山湾の蜃気楼が思ってたのと違う…とか言うけど、奏音にはたくさんの霊が見える…。

漣が車をバックさせてきた山崎(松尾諭)に轢かれる。「そんなとこ座ってちゃだめだよ。」いやいや、それ警察に逮捕される案件だから。この山崎の車に乗せてもらって「牛の首」怪談の現場に連れて行ってもらう。
牛の首の話の正体になーんだと笑ってると、フロントガラスに女子高生がぶつかってきてビビるのだが、周囲を見渡しても何も見つからない。しかし、道路わきには花が供えてある。

そして坪野鉱泉に到着。これが廃墟ビル。YOUTUBE動画と同じ現場を探して内部を探検。自分そっくりの少女が閉じ込められたエレベーターには警察の張った警戒線。勝手に剥がしていいのか?よく内部に入っていく気になれる。
漣が屋上から地上に立ちションするとか軽すぎるバカ。手を洗わないのか。

山崎にアキナのアカウントに写ってた海岸を教えてもらって行く。すると「しおん…」と呟きながらフラフラと海へ入っていく倉木将太(高橋文哉)と出会う。
この男に連れられて山奥の村に行くと奏音の母堀内敬子と父田中直樹がそこに!
行方不明になった詩音という子は双子の妹?!奏音は妹は死んだと聞かされていたのだが、この村で生活してたらしい。将太は詩音とつき合ってたらしい。

「牛首村」では双子を忌み、片割れを神に返すという風習があったことを知る。こんなトリックに出てくるみたいな村いやだ。
この怨念が今も残っている?!という恐怖。現在と過去の時空を超える幻覚と心霊現象の連続。

4歳の時に奏音が行方不明になったとき、奏音を連れ戻してきたのは詩音。今度は奏音が詩音を連れ戻す番。けど、綾子(芋生悠)って誰?

怖いにほん昔ばなしホラー。ある意味Jホラー。
清水崇ホラーの狂ったような恐怖はなかった。と思ってたら、松尾諭がえぐい死に方するのかよ。萩原利久も関係ないのに理不尽に呪われて死ぬのかよ。
こんなんどうやって呪いを解くんだよ。

実際にこんな酷い風習があったのかもしれないなという恐ろしい民俗学ホラー。
詩音に人面痩浮腫が出るとこがおぞましすぎて怖い。なんか意味わからなくて怖い。
Kōki,って表記が出しずらいし面倒。早く変えるべき。自分はあんまりこの子に魅力を感じられなかった。演技は上手かったけど。

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