2023年2月25日土曜日

思い出のマーニー(2014)

スタジオジブリ制作のアニメ映画「思い出のマーニー」(2014)を初めて見る。1月に金ローでやってたので。
イギリスの児童文学作家ジョーン・G・ロビンソンの「思い出のマーニー」を原作とし、舞台を現代日本北海道の釧路地方に移し、登場キャラもすべて日本人に置き換えた日本人向けアニメ。

監督は米林宏昌。「借りぐらしのアリエッティ」の監督だった人だ。脚本は丹羽圭子、安藤雅司、米林宏昌の3人がクレジット。音楽は村松崇継。
自分はすでに原作を読んでいる。北海道に移し替えてどうやって描いてるのか期待して見る。

ヒロイン佐々木杏奈(高月彩良)は札幌の中学1年生12歳。笑うことができずいつも暗い顔。自分のことが嫌い。しかも喘息。それは可哀想。
高月彩良が最初からアニメ声優らしくない声で意外な感じがしてちょっと驚く。
杏奈が大人しいので、大人に見える。子どもなのに美人に見える。
頼子(松嶋菜々子)は育ての母(血のつながりはなし)。この人がちゃんと杏奈を心配してるし良い人。この人も暗い。杏奈のことで思い悩んでる。

医師(大泉洋)のススメもあって夏休みの間だけ大岩のおじさんおばさん(杏奈はよく覚えていない)の家に行く。1人でかっこいい特急車両とローカル線を乗り継いで。北海道の道東らしい風景。
駅でお出迎えのおじさんおばさん(寺島進と根岸季衣)もいい人そうだ。車窓から見えたあれは何?ああ、そうか。英国だと風車だけど、北海道だとサイロか。

与えられた部屋がすごく広い。しかも窓からの風景が絶景。これは喘息を癒すのに良さそうな場所だ。
郵便局に行った帰りに沼地の対岸に洋館があるのを発見。「え、知ってる気がする」近づいてみるけど人が住んでる気配がない。
帰ろうとしたら潮が満ちてて帰れない。するとそこに手漕ぎボートのおじいさん。無言で乗れと合図。知らないおじさんの舟に乗っていいのか?
おじさん「湿っ地屋敷に近づかないほうがいい」なんで?外国人が使ってたけど長く空き家みたい。

その晩、杏奈は夢を見る。屋敷の窓の側で少女が髪を梳いている。杏奈は屋敷のスケッチに出かけるようになる。
のぶ子という近所の女の子が馴れ馴れしくて嫌。こいつといるのがすごく厭そう。コミュ障杏奈はのぶ子を拒絶。たぶん生理的に嫌な風貌。(こいつのママも嫌なやつ)

行く場所はいつもあの屋敷が見える海辺。両親が亡くなって親族で自分を押し付け合う嫌な場面がフラッシュバック。
勝手にそこにあったボートで漕ぎ出す。夜中に子どもが一人で。それは危ない。

屋敷に近づくと金髪の美少女がこっちに駆け出してくる。ロープをこっちに投げて!
あなたは本物の人間?夢の中に出てきた子とそっくり。
この子がもう一人のヒロインであるマーニー(有村架純)。人と壁をつくる杏奈がマーニーとだけは仲良しになる。そしてその関係はふたりだけの秘密。満潮になるたびにふたりは一緒。ひとつずつ交互に質問。
有村もアニメ声優らしさがまったくない声質。

マーニーは嫌がる杏奈を強引に屋敷でのパーティーに誘う。ばあや(吉行和子)もなんだか意地悪そうで嫌。
マーニーとダンスを踊る。「私のこと探してね」
だが杏奈は路上で裸足で倒れているところを保護される。このパーティーは何なんだろうか?まるでシャイニングみたいな?
昼間に屋敷に行ってみるとやっぱり空き家。その後一週間はマーニーと会えなくなる。しかし、久子さんという絵を描くおばさんと出会う。「屋敷は改修工事が入るらしい」

東京から転居してきた赤い眼鏡の少女彩香(杉咲花)が登場。彩香が古い日記を読解。「あなた、マーニー?」なぜそう思った?!
マーニーは杏奈の空想の中の存在?!マーニーとは誰なのか?
原作読んだので知ってるけど、時空を超えた幻想怪奇展開。杏奈と和彦?それは原作になかった要素。廃サイロってこんな不気味な存在なのか?
そして久子さんが語るマーニーの悲しい真実。
これ、子ども向けな話なのか?ちょっと「鉄道員」という映画も思い出した。
ボートのおじいさんの存在感が原作よりも薄くなってた。
道東は十数年前の9月に一度行ったきり。夏に行ってみたい。

主題歌はプリシラ・アーン「Fine On The Outside」

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