2023年1月20日金曜日

長澤まさみ「SING / シング ネクストステージ」(2022)

「SING / シング ネクストステージ」(2022 ユニバーサル)を見る。原作脚本監督はガース・ジェニングス。
日本語吹き替え版は前作とほぼ同じ。ヤマアラシのアッシュは前作に引き続き長澤まさみ。今回も歌にも挑戦。まさみ目当てで見る。なので吹替え版しか見てない。

インドゾウ少女ミーナ(MISIA)が不穏なジャングルをさ迷ってるとアリスインワンダーランドのように穴に落ちると最初の楽しい歌と踊りのミュージカルタイム。
これがニュー・ムーン劇場。支配人バスター・ムーン(内村光良)はコアラ男。客席にスカウトがいるということがわかってる。
途中で帰ろうとする犬女スカウトに話を聴くと「メジャーリーグでは通用しない」と言い残して去る。ムーンは最初から挫折感。
登場人物たちの会話リズムがやはりハリウッド。多様すぎる社会。

開始11分で長澤まさみ歌唱のヤマアラシロックショー。声がまさみだが顔と表情の動きがまったく日本人じゃない。アメリカの子どもたちはこんな表情のアニメキャラと両親を見て育ってる。

アメリカのショウビズ界は厳しい。スカウトから不評だったので新しいショーを考えないといけない。みんなを乗せたバスは夢のレッドショアへ。まるでお菓子の街。
アポなしでは上に繋がないというクリスタル社の受付を清掃員に扮して突破。完全に不法侵入。そこまで必死?

メディア界の大物ホッキョクオオカミ男のクリスタル社長(大塚明夫)のオーディションを受ける。こいつがただ引き下がれブザーを押すだけ。数秒でダメ出し。態度が悪い。こんなやつの審査を受けるとか最悪。
なんでこんな社長の興味と関心を引き付けた?その歌が好きというだけ?

ロックスターのクレイ・キャロウェイ(稲葉浩志)と伝手があると誤解した社長から楽曲使用許可を得てくれば契約という段階へこぎつける。期限は3週間。
だが、クレイは奥さんを亡くしてからずっと引きこもってるらしい。連絡先もわからないし会える算段もない。ショーの制作を進めながらのクレイ・キャロウェイとの伝手探し。

アメリカのショウビズ世界ってこんなふうに作られてるのか。こんな人々ばかりなのか。
キャロウェイの自宅を訪問するも失敗するイグアナのミス・クローリー(田中真弓)のシーンはアニメでなければできない。
社長の娘ポーシャ(アイナ・ジ・エンド)は怖いものなしで無敵。親子で何でも無理を通せる。これがアメリカか。

ムーンとアッシュはキャロウェイに接触はできたのだが、これはかなり偏屈で失意が重傷。
もうロックスターじゃない。15年歌ってもいないし自分の曲を聴いてもいない。
あとは、アッシュがどうやってキャロウェイの心に入り込むか?という接待テク次第か。
アッシュはなんとなくギター弾きながら控え目に歌ってたらキャロウェイが心を開いた!w
だが、社長娘ポーシャがクビにされたと誤解。クリスタル社長激怒。逃げるムーン。

そして一か八かの一発逆転大勝負。劇場乗っ取りゲリラ公演。え、1回もゲネプロとかしてないのに?クレイ・キャロウェイは15年歌ってないのにいきなり本番?
しかし、そこでまさみ。まさかの長澤まさみと稲葉浩志のデュエット歌唱w

日本の子どもにこれがウケるとはとても思えない。すべてアメリカセンスなのだが、子ども向けであってもこのクオリティはさすがだ。ショーとして楽しめた。

声優と歌唱の仕事を引き受けるまさみがすごい。まさみはすごく前向きで野心を持っている。どんな仕事も受ける。引き出しにない役でも引き受ける。

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