2023年1月13日金曜日

松岡圭祐「JK」(2022)

松岡圭祐「JK」(2022)をきまぐれで読む。角川文庫の書き下ろし作品。裏に「青春バイオレンス文学!」と書いてある。

逗子山中で一家3人の惨殺焼死体が発見されるという最悪な事件。被害者は川崎懸野高1年生有坂紗奈とその両親。
紗奈はレイプされ両親はエグイ殺され方。しかもガソリンで焼かれる。

犯人は同じ高校の不良グループ。こいつらが高校生(ヤクザのこどもたち)がカツアゲ、恐喝、暴力。それどころか殺人すらためらわない。ヤクザなので死体を始末してくれる役回りの老人もいる。
警察は無能。何も証拠をつかめない。現代の川崎がまるで戦国時代の治安崩壊村。不良高校生たちが好き放題でほぼ山賊。

そして謎の美少女高校1年江崎瑛里華が現れる。こいつがブルースリーどころかほぼロボット兵の暗殺マシーン。ほぼウォーズマンだし座頭市。ほぼバオー来訪者。キルビルだしミスミソウ。さらにエグい方法で不良たちを容赦なく瞬殺し惨殺していく。バイクの運転技術もすごい。たぶん頭脳明晰。

復讐の修羅となった少女がなぜか最初から強い。中指と人差し指で対手の眼球も喉も気道も破壊。骨もへし折る。
猟銃も拳銃もK-POPダンスで身に着けたステップで軽やかにかわす。ヤクザ男たちを下等動物のように斬り刻んで殺していく。
島民全員を証拠も残さずスカッと惨殺する、そんなバカな?というハードバイオレンス娯楽作。

タイトルのJKとは女子高生のことでなく、「ジョアキム・カランブーの心得」だというのだが、それ誰?そんな無敵な護身術と活殺術があるなら習得したい。ウクライナ人にひどいことをしたロシア人とロシア国家も同じ目に遭ってほしい。

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