2023年1月7日土曜日

西野七瀬「いちげき」(2023)

西野七瀬が出演するというのでNHKの正月時代劇「いちげき」(2023年1月3日放送)をチェック。

小説「幕末一撃必殺隊」を原案とするコミック「いちげき」を原作としたドラマ。宮藤官九郎がさらに脚色してドラマ脚本を書いた本格青春フィクションエンターテインメント時代劇。神田伯山の講談で説明ナレーションというスタイル。演出は松田礼人。
幕末、江戸の薩摩藩士たちが治安をみだすどころか御用盗という無差別強盗殺人テロリスト。物騒すぎる。そんな悪薩摩藩士にに対応するため、農民を集めて結成されたカウンターゲリラテロ部隊が「一撃必殺隊」
人を斬って殺すことを笑いのある軽いエンターテイメントにするってどうなの。

主人公丑五郎(ウシ)は染谷将太。見た目のこ汚い反骨百姓。こんなヘアスタイルの百姓がいたのか?ほぼ現代人。
松田龍平演じる無表情お侍島田幸之介(合理的思考)は新選組にいたという設定らしいが、新選組って脱退が許されるものなのか?と思ってたら、ゲリラ部隊を組織し教育するために「脱退」というていだったのか。でも島田は新選組にしてはかなりちゃんとしたお侍。
お侍が力自慢の百姓を募集してる。丑五郎は威張った侍が大嫌いだがヤケクソで応募志願。
江戸時代の百姓にしてはみんな体格がいい。

江戸の町娘の田舎者への蔑みが酷い。伊藤沙莉の品のなさが適役…と思って見てたら、けっこう重要な役。紅一点の戦闘員。
勝海舟(尾美としのり)がまるでふざけた佐藤二朗みたいな軽いバカとして描かれてる。6日間の即席訓練の戦闘員で対処とか、どうみても使い捨てにしようとしてる。
御用盗の大ボス相楽がしそんぬじろうという意外性が良い。この人、お笑い芸人だがすごく芝居が上手い。

一撃必殺隊が女郎屋で派手に騒いで自身の秘密をべらべら話すとかなんなん?
百姓なので人を斬るメンタルがない。酒飲んで不安をまぎらわす。ある意味、現在のロシア人がウォッカ飲むしかないみたいな感じ。

身バレするとやっぱり一撃隊は捨て石。隊員たちの村を焼き討ちする薩摩浪士も酷いが勝海舟の人間性が酷い。
で、このドラマを見た主目的が西野七瀬。主人公丑五郎の百姓娘妹チヨ役と、女郎屋井村屋の人気女郎役の二役。

人気女郎って現代で言えばアイドル。時間を買うのに相当な大金が必要なのでは?薩摩の伊牟田がどすどすやってくるシーンで「またあ?」って愚痴ってて、あ、落語で見たやつだと思った。
怖いお侍さんもなだめる女郎の手練手管。ほぼ握手アイドル時代の経験とテクニックを今になっても存分に発揮。
この西野七瀬がとてもかわいいしキレイ。もう自分としてはまさみと並ぶぐらいに好き。
顔のコンパクトさと首の細さ、体型の華奢な可憐で薄幸そうな感じ。同年代女優で他にいないタイプ。
NHK総合がお正月3日目のゴールデンタイムにもってきたドラマで田舎娘も江戸の女郎も同時に演じるとか、もう完全に西野は女優として独り立ち。もう二十代若手女優で先頭を走ってる。
丑五郎の妹チヨを無残に殺した伊牟田(杉本哲太)は許せん!そして仇討へ。これぞ時代劇。雨の金杉橋で奇襲に出るのだが失敗。
敵将相楽は逃げたが伊牟田と直接対決。決着のつき方が一瞬の居合い抜刀術。

結果、ほぼ傑作。クオリティが高い。感心しかしない。
最後のシーンの西野七瀬はとくにキレイ。28歳の色気がすごい。

そんな西野の二十代も残り1年ちょっと。どんどん映画とドラマに出演してほしい。この可憐な美しさをたくさん映像に残してほしい。なんなら写真集も出してほしい。

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