2023年1月24日火曜日

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015)

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(2015 ワーナー)をやっと見る。オーストラリアとアメリカの合作。前作「マッドマックス/サンダードーム」以来27年ぶりに製作されたシリーズの第4作なのだが、自分は今作で初めて見る。
昨年12月にBSプレミアムで放送されたので録画しておいたものを見る。

監督脚本はジョージ・ミラー。長い期間温めてた企画。主演はトム・ハーディとシャーリーズ・セロン。日本でも大きな話題作。同年のアカデミー賞10部門ノミネート。最多6部門受賞作。

核戦争により文明社会が滅んだ後の世界が舞台。人々も荒廃。生き残った者は物資と資源、そして女を武力で奪い合う。たぶん北斗の拳と同じ世界観。

荒廃したウェイストランド(ナミビア砂漠でロケ)で、元警官マックス(トム・ハーディ)は、命を守れなかった人々の幻覚がフラッシュバック。
ウォーボーイズ(盗賊のようなやつら)の襲撃によりマックスはインターセプターを奪われ身体を拘束され、核汚染後の疾病治療供血利用の検体。なにこの地獄。

イモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)というリーダー(デス声)が独自の教義と地下水(アクア・コーラ)と食料生産を支配することで独裁社会を築いてる。
ガスタウンへガソリンを奪うために出陣。ジョー部隊を統率するのがフュリオサ大隊長(シャーリーズ・セロン)。

近未来SFというジャンルかもしれないが、たぶん弥生時代の村と村の戦争ってこんなかんじじゃなかったか。
クルマとガソリン、輸血医療のある荒野の古代社会。古代エジプトやメソポタミアの戦争はこんな感じか。人間の尊厳というものが失われた世界。

美しい女は子を産むための家畜扱い。実はフュリオサ大隊長は5人の妻(まるでスーパーモデル)を「緑の地」に逃亡させる計画。
フュリオサの裏切りと、妻たちとお腹の子を奪われたジョーはウォーボーイズ(みんな狂ったテンション)を引き連れ進軍。この自動車部隊が何なん?これがマッドマックスの世界観。

マックスはウォーボーイのニュークス(ニコラス・ホルト)の「血液袋」として追尾車両先頭に鎖で拘束固定。追走戦に否応なく巻き込まれるのだが、この状況でどうしてマックスは生きてる?

すると進行方向から大砂嵐。これがまるで火砕流のよう。追走車両は大破。拘束が外れたマックスは鎖とチューブを外そうとするのだが外せない。

5人の妻たちを銃で脅して鎖を切断しようとするが上手くいかない。フュリオサとの壮絶死闘アクションの末にウォー・リグ(どんだけでかいガソリントレーラーなんだよ)を制圧するのだがエンスト?これはフュリオサにしか扱えない。フュリオサと5人の妻と行動を共にするしかない。
何かが引っかかってる。それを取り除くことすらも危険すぎるミッション。だがやっとマックスの顔を覆ていたマスクが外れた。

人食い男爵と武器将軍の部隊も一緒にフュリオサを追走。ガソリン取引も無効。
バイク部隊の敵の造形も化け物。みんな命知らず。どんだけ砂漠を爆走するんだよ。

いいとこ見せて英雄になるはずが、ジョーの花嫁スプレンディド奪還に失敗(死亡)しジョーの元に戻れなくなったニュークスもマックスとフュリオサの仲間に加わる。
ひたすらトレーラーチェイスの砂塵と銃撃と爆破とアクション。

ロングドライブの末にフュリオサはかつての仲間(みんな老婆)と会えたのだが、土壌汚染により目的の地はすでにない。みんな失われた。フュリオサは絶望の慟哭。憐れな地球人類。絶望SF。

こうなったらかの邪知暴虐の王ジョーを必ず除くしか生きる道はない。マックスとフュリオサ一行は砦に戻ってジョーとの決戦へ。さらに多くの犠牲と血みどろ大殺戮。よくこんな状況で車が走れる。EV車じゃむりだな。

マックスとフュリオサが生きてるのは体力もあるけど奇跡的な運の良さ。そして奇跡のような仲間の連携で渓谷拱門を突破。
マックスの必死の延命治療で瀕死のフュリオサは蘇生。生き延びる。僭主は滅び、民衆は歓喜。

とんでもない壮大な映画だった。これを作った人々はすごすぎる。どんだけ制作費がかかってるのか?調べてみたら、1億5000万ドル?!
日本の民衆も早く自民党と財務省をこんなふうに倒したい。
ちなみに自分はこの映画を長年避けていた。今回見ようと思えた理由、それは黒島結菜。ちむどんどん宣伝期に「あさイチ」プレミアムトークで「大好きな映画」だと語ってた。

黒島はこの映画を劇場で5回ぐらい見たそうだw なんで? 5回見るって、どんだけ好きなんだよ。
「行って戻ってくるシンプルな話」「女性がかっこよく描かれてるところが好き」なんだそうだ。

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