2023年1月22日日曜日

シムソンズ(2006)

「シムソンズ」(2006)を見る。冬季五輪競技カーリングを題材にした、もう17年も昔の青春映画。主演は当時人気若手女優だった加藤ローサ
監督は佐藤祐市。脚本は大野敏哉。音楽は佐藤直紀。配給はドリームステージピクチャーズ。

これはDVDが出たときに2回ぐらい見た。それ以来15年ぶりに見返した。驚くほど何も覚えてなかったw
加藤ローサ、藤井美菜高橋真唯星井七瀬の4人は公開当時は期待の若手女優だったのだが、その後あまり人気が出なかった。
加藤は早々にサッカー選手と結婚。その後はもうぜんぜんテレビでも映画でも見かけなくなった。

藤井美菜は慶応進学後はパッとせず、後に韓国へ渡り人気女優。今も女優として映画にドラマに活躍中。
高橋真唯は現在では岩井堂聖子という名前で女優として活動中。星野についてはほとんど知らない。
この映画、やる気のないコーチ役で大泉洋が出演してることで有名かもしれない。あと、田中圭も出演してる。

オホーツク海とサロマ湖に接した北海道常呂郡常呂町(現北海道北見市)の女子高校生がカーリングチームを結成する話。
ヒロイン和子は前向きでニタニタ笑ってるバカ。なんだか落ち着きがなくうるさい。
家は母(森下愛子)が経営する小さな田舎ブティック。高校卒業後の進路をどうする?一生この町で過ごさないといけないのか?何かキラキラするものはないのか?

常呂町ではカーリングが名物で身近なメジャースポーツ。ヒロインが憧れる地元の英雄アイドルカーリング選手「真人さま」が田中圭。田中圭がまるでこどものような顔してる。
なぜか田中から「カーリングチームを作ってみないか?」と誘われる。和子は経験者だと偽る。
常呂町にテレビディレクター松重豊がカーリング取材に来てる。松重さんもギリ青年といっていいほど若く見える。ADが山本浩司さんだ。やっぱり若い。

ヒロイン加藤ローサの友だちはカーリングに熱意はない。家でカーリング教則ビデオを見る。伝説の選手が夏八木薫さんだ。
ヒロインはチーム名をシムソンズと名付ける。
真人の代理で来たコーチ大宮(大泉洋)は漁船の船員で元カーリング選手。こいつは合コンにしか関心と興味がない。すぐにチーム全員が素人だとわかってしまう。
大宮からよく話を聴くと尾中のためにつくられたチーム。
尾中(藤井美菜)がチームメートと口論しブチギレてその場を去るような俺様ワンマン選手。クールどころか冷めまくってる。めちゃくちゃ感じ悪い。いつも怒ってる。でもそこが美しい。鼻がつんと高い。

で、北見の競合チームホワイトエンジェルズとの練習試合。相手チームに派谷恵美さんがいる。コーチが丸山智己さんだ。
ド素人丸出しシムソンズはストーンを投げるたびに必ず転ぶ。あっさり大差で負ける。尾中さんはさらに激怒。
和子は落ち込むのだが、「まあひまつぶしだし」

しかし、和子は1点取りたい!と燃え上がる。大学進学を目指す史江(星井七瀬)、畜産農家の小野(高橋真唯)も1点を取るために、ホタテ漁船の大宮にコーチを必死にお願い。
コーチ料のお金を貯めないといけない。玉ねぎを剥き、ホタテスープを無許可で売る。尾中さんもなぜか合流。

拾い物のカーリング用具と大宮の軽トラがあればもう練習できる。貸しリンクで働きながら練習の日々。バックにジュディマリ「小さな頃から」が流れる。

だがそうは甘くない。子どもチームとの練習試合にもゼロ封で負けそう…というのも尾中の天才ショットで1点取って引き分けに持ち込む。尾中さんはますますイライラ。その1点は反則による1点だった。その件でケンカ。チームはバラバラ。

コーチ大宮には反則ショット申告により北海道大会決勝で負けた過去があった。それでチームの仲間とギクシャク。その話を石神さんから聴いて和子は再び情熱を燃やす。
和子は勝利至上主義の尾中に熱く訴える。小野も受験勉強の史江に涙の訴え。

みんな行く場所が海辺の同じ場所。史江の5円玉の表が出たらまたカーリングをやることにする。裏が出てしまったのだが、尾中は表が出た!と嘘をつく。4人はふたたびカーリングに情熱を燃やす。北海道大会で本当の1点を取るために。

大会で初得点を取ると、後はなぜか連戦連勝。そして決勝の相手は因縁のエンジェルス。だが、大宮に正式なコーチの資格がないことが仕合前日に判明。試合はコーチ抜きで戦うことに。そしてラスト一投の意外な結果。

なんか、すごくテンポがいい。過不足のないベタでわかりやすい脚本。普通に面白い良い青春映画。見ててまったく飽きなかった。
カーリング青春映画ってこれ以外にないだろうと思う。これは冬季五輪のたびに地上波で放送するべき名作。

主題歌はJUDY AND MARY「BLUE TEARS」。調べてみたらジュディマリは2001年に解散してる。2006年2月に発売されたCOMPLETE BEST ALBUM「FRESH」のタイアップだったようだ。

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