長澤まさみ「コンフィデンスマンJP 英雄編」(2022 東宝)を見る。脚本は古沢良太。監督は田中亮。音楽はfox capture plan。
2022年1月14日の公開に合わせて盛んに映画の宣伝してた。ごく最近だと思ってたらもうそんなに経つのか。
今回の舞台はマルタ島。なぜにマルタ?って思ってた。コロナで海外撮影が大変なのにマルタでロケ撮影したのか…と思ってたら、なんと主要キャスト3人はまったくマルタに行ってないと知って、どひゃあと声が出た。
本来なら海外ロケを計画してたのだがコロナですべて狂った。企画自体がなくなるかもしれないピンチだったのだが、国内で代替ロケ地を捜し出した。あとはCG合成。
さらに映画宣伝期に主要キャストのひとり東出昌大に不倫スキャンダルが発覚。世間の厳しい目が注がれる中でのプロモーション活動はつらい。
テレビシリーズのキャストそのままでの第3弾。長澤まさみの女優キャリアで第3弾まで作られたのは今作が初。ほぼ一昔前の総天然色お正月映画のノリ。
三代目ツチノコ(角野卓造)の死により情熱を失った3人…というやりとり。3人はもう2年もオサカナ(大金をだまし取る相手)を釣り上げていない。次がラストゲーム?ダー子、ボクちゃん、リチャードの3人によるコンゲームのバトルロワイヤル?
ミシェル・フウが来日?ということは「プリンセス編」の後という時系列。
冒頭のお決まり前口上を聴くとわくわくするのだが、マルタっぽい風景グリーンバックって聞いたうえで見ると、日本が舞台に見える。
マフィアのゴンザレス(城田優)の内縁の妻麗奈が生田絵梨花っていう意外性。六本木の法律ギリギリの店で踊ってたおっ〇いギャルという設定。生田の声のデカさと声量がすごい。まるでミュージカルスター。
インターポールのやりて捜査官って本当に存在するのか?マルセル真梨邑(瀬戸康史)の部下がダンテ・カーヴァーと厚切りジェイソンなのだが、厚切りはすごくガイジン役で重宝する。
そこに丹波刑事(松重豊)がやってくる。設定がまるでカリオストロの城。
ボクちゃんと生田(心臓病)のシリアスパートを見てると、どうせまたボクちゃんが騙されんだろ…って気がしてくる。
なのにボクちゃんがダー子とリチャードをハメてマルタ警察に逮捕。ダー子の足を洗わせるだと?
このドラマ、長澤まさみと東出が熱い芝居をしたところで、どうせ三文芝居なんだろ?って思いながら見てしまう。
そもそもこのシリーズは断片的にしか情報と映像を視聴者に見せてくれない。
もう時間が巻き戻る爽快感は感じなかった。もう今後は視聴者をダマして感動させるクオリティの脚本はむずかしいかもしれない。
けど、ゲスト出演者たちにそれぞれ意外な正体と役回りを与えてあって感心した。予告編で見てイメージしてたのとみんな全然違ってた。瀬戸康史ががんばってた。
コックリ関水渚もストーリーにかんでいたのも感心。前作と今作の間にこの世界からいなくなってしまった三浦春馬ジェシー、竹内結子スタアも名前のみ登場させ重要な役を担ってたのも感心。
ダー子のホテルスウィートにダヴィンチの「サルバトール・ムンディ」が!?すごすぎて笑った。本物は510億円だぞ!w
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