2022年12月10日土曜日

その女諜報員 アレックス(2015)

「その女諜報員 アレックス」(2015)を見る。原題は「Momentum」
9月14日にテレ東午後のロードショーで放送。録画したのだがアマプラに字幕版があるのでそっちで視聴。
おそらくB級クライムサスペンスアクション映画。いちおう2016年に日本でも劇場公開されたようだ。監督はスティーブン・カンパネッリ。脚本はアダム・マーカスとデブラ・サリヴァン。

自分がこれを見ようと思ったのは主演がウクライナ出身でフランスを拠点に国際的に活躍するオルガ・キュリレンコさんだから。(自分はまだ「スターリンの葬送狂騒曲」「9人の翻訳家」しか見ていない)
この人の半生がわりと激動。母子家庭で育ったのに6か国語を話すというスーパー国際派女優。

南アフリカ・ケープタウンが舞台。 冒頭から太鼓どこどこ叩きながら銀行強盗シーン。なぜか犯行グループがエイリアンみたいだしロボットみたい。子どもを含む一般客まで人質にとるとか酷い凶悪。

ダイヤを盗んだ犯行グループが仲間割れ。警備員と人質を射殺しようとしたメンバーを射殺したアレックス(オルガ・キュリレンコ)は顔が割れてニュースで似顔絵。逃走しながら仲間と口論。こういうの見たくない。

元CIA諜報員アレックスは凄腕の開錠技術を持つ。かつての恋人フラー(コリン・モス)に誘われさらにまた銀行強盗チームに加わる計画。
その最中に襲撃者。フラーはアレックス(ベッドの下)が傍にいるのに盗んだダイヤとUSBメモリの所在を聞き出そうと拷問の末に惨殺。なにか相当にヤバいものを盗んだっぽい。
ホテルで銃撃戦とか他の客の迷惑を考えろ。そしてカーチェイス。暗殺のプロに追われるアレックス。しっかしこのアレックスは射撃も運転も格闘技もスゴ腕。

襲撃者たちは米ワシントンDCの上院議員(モーガン・フリーマン)の指示で行動。巨悪すぎる。フラーの妻子の命が危ない!だがフラー妻がアレックスを毛嫌いしてて電話に出ない!w
さらに仲間も家で瞬殺される。自分「あ、こいつ死ぬな」と思ってたw
次から次へとピンチ。

スーツ姿の中ボスが冷静沈着に冷酷にアレックスとフラー家族を追い詰める。秘密を守るためには人の命をなんとも思わない。こういう命令を非情に受け止める部下も冷酷。こういうやつらも殺されてかまわないというのが欧米の脚本。だからヒロインも容赦なく殺せる。
アレックスは暗殺者を殺す場面を子どもに見せないとかしっかりした大人。
なぜに中ボスをとっとと殺さない?だから逆に捕まって拷問されたりする。コードネーム・ワシントン(ジェームズ・ピュアフォイ)の拷問のやり方がまるでゲシュタポかSS。言葉巧みでなめらか。アレックスのCIA時代の悲しい失敗と心の傷も調べ上げてた。
ずっとノンストップでアクションシーンだったのだがこの拷問シーンがやたら長い。

最後の最後で急に話が大きくなりすぎてついていけない。CIAエージェントってこれほど有能なのか。敵が必死で守ろうとしたものが巨大で醜悪すぎる。モヤモヤしたまま終了。

ストーリー展開とキャラとB級さにツッコミ入れてる視聴者が多いみたいだけど、こういう映画を細部まで意地悪くつつくのはどうかと思う。オルガ・キュリレンコさんがかっこよかったので良し。ウクライナに勝利を!

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