2022年11月17日木曜日

福本莉子「君が落とした青空」(2022)

映画「君が落とした青空」(2022)を見る。原作は櫻いいよ。2010年にケータイ小説として発表されたらしいのでたぶん中高生向け小説。監督はYuki Saito。(ちなみにこの監督は男性)脚本は鹿目けい子。
福本莉子が主演なので見る。共演は松田元太(Travis Japan/ジャニーズJr.)。配給はハピネットファントム・スタジオ。

ヒロイン実結(福本莉子)は高3女子高生。サッカー部で人気者修弥(松田元太)とは付き合い始めて2年。その日は雨だったのか?記憶は天気のように曖昧。だが、その瞬間に私の心は青空。
15歳そこらでもう劇的に恋に出会えたらそれはもうリア充。母親が松本若菜(美人)とか、ほぼ勝組。
開始数分間の福本莉子がほぼ完璧美白美少女。表情が輝いてる。実際にいれば周囲はビビるレベルの眩しさ。

このカップルはクラスメートたちから祝福されるように付き合い始めたのだが、周囲からは付き合ってるように見えないらしくて心配されてる?高校生は月に1回程度映画を見に行けば十分だろ。何が不満でそんな満たされないような表情?
明るくお調子者の佑人(板垣瑞生)がヒロインにかまってほしくてちょっかい。

一緒に映画館に来てるのにケータイ呼び出しで帰ってしまう彼氏。理由の説明すらもない。なんで?(その理由が、え、そんなこと?!って思った)
いきなり交通事故に遭うとかいかにもなベタ展開。だが、この子は時をかける少女?!いや、時をかける少女とまったく同じ展開。これは逆に新しいかも。BGMがわりと平凡。

トモカ(横田真悠)というキラキラしててイケてる女子が二人の間にわりこんでくる。ヒロインは気が気じゃない。なのに彼氏は「どうした?」そこまで鈍いのかこの男子は。

ヒロインは親友クラスメート佐喜子(莉子)に昨日と同じ一日をまた繰り返していることを正直に話してみる。そこは新しいと思ったのだが、この親友は真面目に取り合わない。
これはまた修弥といっしょに映画に行くと交通事故に遭うに違いない。だから誘いを断る。
しかし、修弥はやはり同じ映画をトモカと見に行く?心配して駆けって行く。やはりトモカは修弥を狙ってるっぽい。ヒロインを見る目が上から見るような目。横田真悠はわりとこんな役が多い。

修弥が交通事故に遭うのを防いだ…と思ったら、佑人から告白される。そしてやっぱり修弥は交通事故。
そして落雷。またヒロインは朝目を覚ます場面。やっぱり時をかける少女?!

このパターンでずっと続くとつらいものがある。どこかでギアチェンジが欲しい。
3回目の繰り返しでヒロインは映画館で電話がかかってくる地点にまで復元ポイントを戻して設定。
でもやっぱりトモカが現れ修弥をさらっていく。そして口論。なんだこれ?なぜこの男は何も説明しない?こんな男との関係は早く断て。
これは高校生の小さな世界だけでの展開。しかもどこかで見たことのあるような話。安直なストーリーと企画。これは大人が見るにはキツイ。
これ、面白いか?時をかける少女を知らない中高生にはこれはこれで新鮮なのかもしれない。

そしてまた落雷で4回目の同じ1日。ヒロインは悟りきったようにあらゆるポイントを塞いでいく。聴いていて恥ずかしい会話が続く。呆れる…。
同じ展開にイライラして仕方がなくなって、今度こそ運命を変えろ!と視聴者も願うようになるw これはタイムリープというより並行世界のどれかからマシなものを選ぶやつ。
視聴者の予想を上回るような驚きがほしかった。終盤ダラダラ冗長だった。まったく泣けない。

福本莉子みたいな美少女と上手くいくまでずっと同じ1日を繰り返せるとしたら、それはそれで楽しい現世。福本莉子を鑑賞する目的なら完璧な映像作品。

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