2022年7月19日火曜日

長澤まさみ「THE BEE」をWOWOWさんが放送

長澤まさみが24歳の初舞台(2011 本谷有希子・パルコ劇場)から10年、34歳にしてついに野田秀樹から声がかかった。2021年11月1日から始まり各地を回る新キャストによる東京芸術劇場シアターイーストでのNODA・MAP番外公演「THE BEE」に堂々主要キャストとして登場。
 
作・演出野田秀樹。阿部サダヲ / 長澤まさみ / 河内大和 / 川平慈英の4人のみで舞台が進行。すごい。映画にドラマにCMにそして舞台にミュージカルに。気づけば長澤まさみは全方向で日本を代表する人気女優。

まさみは毎年秋に舞台の仕事を入れる傾向。とにかくコロナで世間が大変な時なのに、阿部が直前に感染したのに、中止になった公演もあったのに、連日多くの観客が集まった。野田舞台がそれだけ人々から必要とされているのもあるけど、世間の長澤まさみへの注目度の高さも理由。
そして2022年6月11日にWOWOWさんが放送。しっかり見た。
自分、そもそも舞台をぜんぜん見てない。野田秀樹はずっと昔から東京を、日本を代表する舞台人でそれなりに注視もしてたのだが、人生において一度たりとも劇場に足を運んだこともないし放送でも見ていない。ほぼ初見。なんなら舞台のなんたるかもわかっていない。

ストーリーにはあまり触れないことにする。ビジネスマンが帰宅すると、我が家で妻と子を人質に脱獄犯が立てこもってるという状況。犯人の要求によって阿部は警官と犯人の妻子に会いに行く。それらすべてを4人のみで演じきる。阿部サダヲは一度も舞台からはけることのない出ずっぱり。
まさみは1回だけ衣装が変わるけど、やっぱりほとんどの時間舞台にいる。
なんかもうエロすぎてつらかった。生足ふとももと胸の谷間を見せつけながら床を転がってた。俺のまさみのあられもない姿を多くの聴衆にナマで見られたかと思うとブルー。なにせまさみが中学生のときからずっと見てる。

もう誰しもが認める舞台女優。まさみの声のでかさと活舌の良さに毎回驚く。高いテンションを保つ。
これまで多くの舞台人たちと一緒に仕事。ずっと主要キャスト。膨大なセリフを覚えることができる段階で舞台俳優はすごい。さらに動きながら演技をしないといけない。毎日コンディションを保ってその日のステージに立ち続けないといけない。ハプニングが起これば自分で考えて対処もしないといけない。集中力がすごい。舞台俳優は特別にすごい。観客は膝を正して見ないといけない。よそ見できない。見る方も全力集中で見ないといけない。
凶悪事件の起こってる酷い現実があるのに、人々は何事もないかのようにふるまう。普通だと考えている生活のほうが普通ではないのではないか?というテーマ。
コロナ、戦争、社会と経済の悪化…。なぜタイトルが「THE BEE」なのか?それは見た人それぞれが考えるべきこと。それは放送後のお約束座談会でも野田が言ってた。

座談会のまさみが大人の淑女で上品で可愛らしくて美しすぎた。まさみを追うことがさらにつらくなった。どれだけ強く長くまさみを愛してもただつらくなっていくだけ。まさみのすばらしさにひたすら嫉妬と賞賛の毎日。女優として最大級に理想的にキャリアを積み重ねてなおも毎日成長してる。そんなまさみを眺めながら「自分、もう死ぬの?」という毎日。
劇中で流れる音楽(ハチャトゥリアンの適当替え歌だったり、プッチーニ「蝶々夫人」からの合唱だったり)とか、ダンスのノリとか、野田秀樹も80年代から舞台をやってる人なんだなと思った。

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