2022年7月16日土曜日

OVER DRIVE(2018)

「OVER DRIVE」(2018 東宝)を見る。ラリー競技を扱う邦画はあまりない。世界ラリー選手権 (WRC)を目指す天才ドライバーを新田真剣佑が、その兄のメカニックを東出昌大が演じてる。たぶん東出のほうが主演。

監督は羽住英一郎。脚本は桑村さや香。音楽は佐藤直紀。制作は東宝・市川南でROBOT。
べつに見たい理由もなかったのだが、森川葵も出てることだし見ておくか。
トヨタ自動車が特別協賛してる。Special Thanks:豊田章男とクレジットされている。

WRCの登竜門とされる架空のラリーシリーズSCRSがこの映画の舞台。自分、モータースポーツというやつにまったく関心を持ったことがなく何も知識がない。

世界ラリー選手権 (WRC) を目指す檜山直純(真剣佑)はかなりスター気取りで自己中心俺様野郎。嫌悪感しかない。
同じチームに所属するメカニックの兄篤洋(東出)と絶えず衝突。
ドライバーってあんなに若い女からキャーキャー黄色い声を浴びるものなのか?自分、ドライバーってアイルトン・セナぐらいしか知らない。
走行中にあんなに土煙出すの?土と小石を後方に巻き上げて画面を覆い隠す。

スーツ姿の森川葵は上司要潤(本部長)に連れられてきたラリー素人。チーム公報担当?真剣佑のマネジメントも担当?森川は結局最後まで存在感なかった。
吉田鋼太郎がセクハラオヤジオーナー?

森川がレーシングの現場で邪魔でしかない。ぼやぼやうろついて邪魔をする。ピットクルーから突き飛ばされてぷんぷん怒る。スポンサーロゴをちゃんと見えるようにして!と言った後にロゴを見せながら記者に乱暴。なのに自分に自信がある様子。視聴者が見ていてイライラしかしない迷惑若手社員。忙しそうな人に「あの、すいません!」と声をかけるな。こういう人材は戦場に送れ。

いちばん人間ができてるのが東出。こういう素人にまったくイライラせずに説明してくれる貴重な人。人間ができている。弟と対照的。

ライバルに北村匠海。冷静なコメントを吐く。こちらも真剣佑よりも人間ができた人。だがエリートライバルというだけの記号。出番は少ない。かなり脇役。
お台場のレインボーブリッジでも首都高でもレースしてんの?
海外レースがコースぎりぎりに観客がいて危なく見える。

真剣佑が上に行くために必死で焦燥。結果やたら乱暴。衆人環視で大げんか。才能があっても協調性と他社への尊敬が皆無。写真が出ないように裏で手を回すな。こういうやつは早く社会から抹殺されろ。意味なく女の前で裸になって筋肉美(仕上がりすぎ)を見せつけるな。

富山の五箇山でもラリー?合掌造りの家に車が突っ込んだら大変だろ。
悪天候の群馬妻恋の林の中のラリーが事故多発。こんなのいいのか?って思うほどレースシーンはヤバくて圧巻。

さらに路上の事故車と衝突して湖に転落水没?!それはすごい事故。ステージ自体がキャンセル。だがすぐ引き上げて整備するだと?そんなことが可能なのか。カーレースのメカニックってそんなこともできるのか。

そんな定期的にやってくるレースシーンのテンポがいい。娯楽映画とは本来こうあるべきかもしれない。今後ラリーレースの見方が変わるかもしれない。若者のクルマへの興味をつなぎとめるための映画だったかもしれない。

好きだった女の子がアメリカで銃乱射事件に巻き込まれて死亡とか社会問題も取り込んでる。レースの現場でありそうな人間模様パートがかなり暑苦しくてクサい。まるで少年マンガ。こういうものを求めてる人もいるのかもだが。
ヘルメットもなく自転車で山を下る私的レースはあぶない。歩行者とかいないのか。

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