2022年7月25日月曜日

原菜乃華「はらはらなのか。」(2017)

2017年4月1日に公開された「はらはらなのか。」をやっと見る。たぶんファンタジー映画。制作はマウンテンゲートプロ。配給はSPOTTEDプロ。主演は原菜乃華。

原菜乃華は公開当時14歳の注目ローティーン女優で「おはガール」。この映画の後に土井監督の「声の罪」(2020)にも重要な役で出演していたし、クリスティ翻案三谷ドラマ「死との約束」(2021)にも重要な役で出演していた。あともう1作ぐらい何か話題作に出れば映画新人賞に呼ばれそうな存在。もっともっと注目されてよい存在。自分は櫻坂の山﨑天に似ていると思っている。

監督脚本は酒井麻衣でこれがデビュー作。自分がこの映画の存在を知ったのは松井玲奈が出演しているから。公開当時前後は松井がSNSでこの映画を宣伝していた。

女優を目指して6歳から子役として活動する12歳ヒロイン原菜乃華の独白。「私は物語の中に入りたい」
すると突然タキシード姿の男。何も台詞を知らされないまま舞台へ立たされる。それは夢の中?そして歌と踊りのミュージカル。ドレス姿の松井玲奈登場。松井が胸が大きくて驚く。音楽はチャラン・ポ・ランタン。それはやはり夢オチ。
ヒロインなのかにはもう一人の自分(透明ナノカ)がいる。画面に向かって話しかけてくる。ああ、そういう映画か。

遅刻しそうになりつつCMオーディション会場へ。他の応募者の必死さに引く。また落選。
今の子はパソコンで舞台芝居動画を見て演技を勉強。この劇団女優マリカがヒロインの亡き母。なんと松本まりか。松本まりかも年齢的に小学生ぐらいの子どもがいてもおかしくない年齢。
父と娘の田舎暮らし。娘反抗期。わりとヒステリック。父としては13歳になる娘にそろそろ現実を見て勉強に精を出してもらいたい。
通う中学校ロケ地が奥多摩町の小河内小だ。生徒たちの間で「なのかちゃんて芸能人なの?」と話題。
だがそこに生徒会長(吉田凜音)が歌い踊りながらやってくる。やっぱりこの映画はジャンルとしてはミュージカルなのか。

母の遺作「まっ透明なAsoべんきょ〜」が再演されることを知る。ヒロインは応募申込書を学校のプリンタで出力。風に舞う書類(透明ナノカ)に導かれてなぜか松井玲奈の喫茶店「ジャムジャムジェリー」へたどり着く。

え、このリナ(松井玲奈)はかつて母と同じ舞台に立っていた女優?!なにかいろいろと思うところある様子。最近見た「魔女見習いをさがして」と同じような質感。松井は声質が独特で毎回驚く。
だが、台本読みに一緒につきあってもらう。優しい人に違いはなさそう。
このオーディションを内緒で受けたことで現事務所から契約を打ち切られる。父に叱られる。

舞台稽古が始まる。劇団メンバーの自己紹介がミュージカル。え、まだお母さん役が決まっていない?
ナノカは社会勉強の必要から松井の喫茶店を手伝う。メイド服を着て客の注文を取るようになる。

生徒会長は歌手になるべく頑張ってる。SNSに動画をUPしたりしてる。「ナノカも自分を売り込まないと」
生徒会長とのやりとりがすごく自然で良い芝居をしてる。

劇団はかつての看板女優リナ(女優に見切りをつけて女優を辞めた)に劇団に戻ってほしい様子。ナノカは一芝居打つ。迫真の泣きまね演技!それは酷い。
台本を届けに来て騙されたと知り険しい顔。
ナノカの母マリカについて詳しい話をする劇団員たち。そ説明セリフっぽいものはミュージカル。それはきっと正しい方法。

リナは劇団に復帰。だがナノカは演技に迷いが。劇団演出家はナノカの母がかつて好きだったマリカだとは知らない。13歳相手に大きな声で叱責するな。
ナノカはネットで声をかけてきた自称カメラマン(水橋研二)にふたりきりで呼び出され如何わしい撮影されるなど、中学生SNSにありがち危機。水橋が激キモ犯罪者。これはまさしく中学生に教育しないといけないそれ。まるで宮○勤。女の子に「写真撮ってあげるよ」とかいう犯罪は今もあるのか?(篠○紀○とかもかつてローティーン少女に似たようなことしてた)
わりと幻想シーンのようなものを盛ってくる。母と演出家粟島とリナのかつてのやりとりまで見える。

そんなこんなで亡き母の演じた舞台本番へ。だがナノカ過呼吸で大ピンチ。

基本みんな優しい人たちの人間ドラマ。これはどうやら13歳ぐらいの女の子向け映画のようだ。退屈もしたのだが、それはそれでなんかいろいろと懐かしい感情で見ることができた。

主題歌はチャラン・ポ・ランタン「憧れになりたくて」

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