ロバート.A.ハインライン「夏への扉」(1957)を読み返す。2回目。
前回読んだのが3年前でまだ早いと思ったのだが、三木監督の「夏への扉」を見たのと、たまたま立ち寄ったBOが半額セール中でこいつを見つけたから買ってしまった。
おそらく日本人に一番読まれているのに自分はまだ読んだことのない福島正実訳のハヤカワSF文庫1979年版(2001年41刷)が55円で売られていたので救出した。いろいろ再確認するために読む。
「夏への扉」といえばこの表紙イラスト。猫がドアの外を見ている。猫の右側に薄っすら人名が書かれてる。この文庫本の前の所有者?と思いきや、これはカバーイラストを描いた中西信行氏の署名。
映画を見たうえで2回目の読書。1回目を読んだときに感じたよりも面白く感じた。日本人がしない思考と行動と表現があまり気にならなくなった。アメリカ人はつねに権利を主張する。契約の概念を持つ。公証人を探す。そして世知辛い社会。
映画を見てて、まるで原作の要素を思い出せなかった。今回読んでみて、やはりまるで違っていた。三木監督の「夏への扉」はまるで別物。
映画は映画で面白かったのだが、原作は別の面白さだった。「夏への扉」を読んでみてイマイチという感想を持った人は数年置いて別の訳者で2度目に挑戦してみてほしい。
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