元TBS女子アナタレント女優・田中みな実主演映画「ずっと独身でいるつもり?」(2021)を見る。
雨宮まみのエッセイを原案とし、おかざき真里「ずっと独身でいるつもり?」を原作とする、女性による女性のための映画。監督はふくだももこ。脚本は坪田文。制作と配給は日活。
自分、だらだらとバラエティ番組を見ないので田中みな実という人についてほとんど予備知識がなかった。だが、カンテレ制作の「グータンヌーボ2」は西野七瀬が出ていたので見ていた。それのみで田中みな実という人を知ってはいる。
とにかく美人で頭良さそうで、プライド高そうで性格がキツそう。やたら前のめりでシャキシャキしてて、性的魅力にあふれている人という印象。たぶん悪女が似合いそうではある。
仕事と結婚の間で揺れる田中みな実演じる36歳独身のまみを中心として、「異なる生きづらさを抱える4人の女性」を描く群像劇。
べつに見たくもなかったのだが、元乃木坂の松村沙友理が出演しているので見る。松村はまだ今後女優としてやっていけるかどうかの瀬戸際にいる。なんとか人気女優にしないとたぶんあっというまに結婚してしまう。衛藤や若月みたいに。
いきなり藤井隆のアップで笑った。配信恋愛バラエティ番組というていで始まる。ライター本田まみ(田中みな実)は26歳のときに書いた本がベストセラー。コメンテーターとして登場。
さらにパパ活女子代表として松村沙友理が登場。まったく映画らしくない演技をしてる。乃木中で設楽と絡んでるいつもの松村。なんだこの映画。ほんとに劇場公開作品なのか。
ジムでトレーニングしてる30代が市川実和子。パパ活女子を擁護し「独りで生きて行くのはつらい」と発言する本田まみを「からっぽになったな」とSNSで猛批判。
そんなSNSの反応を見てヒロインはけげんな顔。なんとこのふたりは同じ集合住宅の隣人。市川さんも年取ったなあ。
松村沙友理はインスタ女子なのだがゴミ部屋に住んでいる。インスタへの世間の反応を見てやっぱり毒づく。
徳永えりは子どものいるキラキラインスタ主婦。理解のない夫に不満。子育てを女が簡単にやるものだと思ってる。(徳永さんも十代から女優やってるけど、年取ったなあ)
まみの大学の先輩友だちが山口紗弥加。軽くてテンション高い。そんな人々を開始20分で紹介。
ライター本田まみには婚活をネタにした企画が持ち込まれるのだが気乗りしない。この女には普通につき合ってる若い男もいるのかよ。「結婚しよっか?」とか言ってくる。なのになぜ憂鬱?
この商社男がこだわりの凝り性。カレーをスパイスから作り始める。3時間待たされる。
どうやら女はこの男になにもときめいていない。
松村がギャラ飲み女子。地味で大人しいアイドルを「これも仕事!」「嫌なら田舎に帰ってつまらない人生を送れ!」と突き放す。ほぼヒールな役だが哀れな女でもある。
これもみんなThis is TOKYOという人々。派手に酒飲んで遊んでる。世の中に本当にこんな世界があるのか?嫌悪感しかない。みんな何もかもわかったふうな口をきく。男たちも女たちももれなく無礼で軽い。登場する男は全員不快だった。
老いていく女たちの危機を描いた話が楽しいはずがない。老いは誰にとってもブルー。
気軽に「結婚は?」とか聞くんじゃねーよという主張。女は自立してたらそれでいいだろという主張。
田中みな実と言う人に自分はとくに関心もなかったのだが、これは認めざるを得ないと感じた。「みな実が上であなたは下なの」と主従関係で支配されたい。
松村沙友里は乃木坂時代にリアルに妻子持ち出版社勤務男性と写真を撮られても人気を保った稀有なたくましさを持つアイドル。このせいで松村はずっとオタたちから攻撃された。だがあれは松村の自己犠牲。グラビアキャスティング能力のある男だったのでヨイショ接待しないといけなかった。だから今野はかばった。
そのことをふまえて見ると、嫌な男に金を叩きつける松村を見ることだけが爽快で面白い映画だった。
田中みな実と松村沙友里が好きでもないかぎり男性は見なくていい。
この映画を見たことで、最近よく見かけるイケオジ俳優が橋爪淳という人だと知った。
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