2022年3月26日土曜日

山田杏奈「樹海村」(2021)

「樹海村」(2021 東映)を見る。「犬鳴村」とほぼ同じ質感で作られた第2弾。脚本監督は全作と同じく清水崇
今回のヒロインは山田杏奈山口まゆ。若手女優はホラー映画に出がち。

樹海の中を走る一本道を車でパトロールする國村隼。自殺者を見回ってる?いきなり歩いてる青年がいたりしてビビる。だが、ボロボロの衣服を着た子どもが飛び出してきてビビる。そしてタイトルが出る。

次の場面では近年のホラー映画のお約束となりつつある能天気ユーチューバーが樹海の中を独りで歩きながら自撮りスマホ実況配信。こういうことするなよ。
で、自殺者?という人が歩いているのを発見。インタビューを試みようとするも見失う。そして…、ヤバすぎる結末までが実況配信される。
ちょっとまて、このアッキーナという女は「犬鳴村」でも呪われて死ぬ役じゃなかったか。

その配信を見ていたのがヒロイン天沢響(山田杏奈)。典型的なひとり部屋ネットユーザー。姉の友人が結婚するので引っ越し準備中。森の中の一軒家。この家からしてなんかこわい。
で、床下スペースで謎の「箱」を発見する。異常に不気味なコンクリートブロック。この箱を開けることに響は異常に恐怖を感じる。
これが「呪いの箱」?!「前の所有者が置いていったんだろうな…じゃあ処分しとくわ」という男性が箱を持ってクルマに乗り込もうとした矢先にトラックにはねられ即死。テンポがスピーディーすぎるだろ。

山田杏奈は特別かわいいとか美人というわけでないのでリアル。都市伝説ホラーをネット上の仲間たちとワイワイ楽しそうにチャットしてる最中に霊現象とか。

で、箱を発見したときその場にいた人に次々と起こる不幸な事故。これは「箱」のせいだと考えざるをえない。金髪男の実家住職が一晩かけてお祓いすることになる。みんなで泊る。
妹が隣で寝てるのに姉の蒲団に金髪男が夜這いという女犯(にょぼん)w

部屋を抜けだした響は住職(高橋和也)がお祓いをしているところを目撃。あきらかに焦燥。そして響は寺の本堂が霊だらけなのを見る。悪夢は止まらない。

翌日、なぜかアッキーナ捜索隊というオフ会w ホラー映画でありがち風景。響はつぎつぎと不気味な幻覚を見る。呪いの箱が感心するほど不気味。
そしてその夜、寺は炎上。監視カメラ映像によれば、火をつけたのは響?!
響を統合失調症と診断する医師が塚地武雅。(内村コントみたいでちょっと笑ってしまった)
え、響の母親は13年前に自殺してる?!原日出子さんはお婆ちゃんだったのか。
放火娘の家族にはひどい嫌がらせ。これが日本の田舎だ!

「箱が置かれた家は家系が絶える」「子どもを呪いから守るため箱を樹海に戻た」という母から聞いたという話を響は姉に伝える。
そして祖母が急死。新婚の親友美優も呪いの箱と赤ん坊の声に導かれ行方不明。どんだけ強い呪いなんだよ。
ここから先は姉鳴(山口まゆ)が主人公になる。早く謎を解かないととんでもないことになる。
姉妹の死んだ母が安達祐実なのかよ。「犬鳴村」みたいに時空を超える。呪いの箱が昔からわが家にあった?!

そして残された若者3人が失踪した美憂を探して樹海へ謎解きに向かう。スマホのGPSアプリと地図アプリで。
そこに國村と山下リオ。樹海見回りボランティア?このふたりからかつて行われていた「口減らし」という恐ろしい風習を知らされる。だが、「箱」については口を閉ざす。

響が燃やしたはずの呪いの箱はまだどこかに存在する?響はヒステリックに怯える。
担当医塚地も狂って飛び降り自殺。美憂の夫の真上に落ちて二人同時に死亡。
翌日捜索隊が樹海で樹木に埋まった状態の美憂を発見。金髪男は自分の指を切っているかと思ったら首も切る。おぞましすぎる。気づいたら登場人物のほとんどが死亡。とにかくテンポよく恐怖を畳みかけてくる。

鳴はかつて國村が保護した幼い姉妹が自分達であることに気づく。鳴は響の部屋で樹海村と箱の置き場所を示す絵地図を発見。スマホで写真をとって記録。すると背後に箱が出現。
鳴が箱を地図の場所にに戻す。すると樹海で彷徨うアッキーナとフォロワー捜索隊一行に遭遇。みんな疲れ切ってるけどどこか陽気。だが彼らは無残な死体だった。鳴は気絶。

目が覚めると自分は縛られている?!霊たちに指を切断されそうになる。そこに母が現れ助けられる。逃げる途中で樹海の穴に転落。
でもそこはかつて母も落ちた穴。これはとても這い上がれそうにない絶望。蘇る記憶。
そのころ病院の響きは身を挺して鳴を助けようと奮闘。

「樹海村」は「犬鳴村」以上に不気味で怖かった。もうこれからは樹海の道とか通るのが嫌かもしれない。
二段階エンドロールとかやめろ。

樹海とかいうグリーンインフェルノが首都圏近くにあるという事実。いたるところに呪いの存在する日本は怖ろしすぎる。
誰か早くこの恐ろしい呪いをプーチンとその側近たちにかけろ。清水崇がひとこと「プーチンに呪いをかけた」と言うだけでも効果があるに違いない。次回作はそういうのをよろしく。

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