2022年2月5日土曜日

桜井日奈子「ごほうびごはん」(2021)

昨年秋にBSテレ東で放送されていた「ごほうびごはん」全12話はリアルタイムで見ていた。昨年秋クールで毎回見ていたのはほぼこれのみw 見逃してもTVerで見れた。

こもとも子によるマンガが原作。主演は桜井日奈子。オープニングのダンスシーンを見ると古川雄輝も主演のように感じるのだが、まったくそうではなかった。いつか恋パートも始まるのか?と思って見ていたのだが、ヒロインとは別の部署の有能社員という脇役にすぎなかった。(この俳優ってこんなに痩せてたっけ?)
ヒロインは長野から上京してきた社会人1年目池田咲子。文具メーカーに勤務。
このヒロインは職場でのストレスを全力で「食」にぶつける。異常なテンションで心の声食レポしながら、美味しそうに食べる顔芸を披露する。このドラマは桜井の大げさ顔芸演技がキモ。演出監督からどんな指導を受けたのかわからないが、桜井がやれる限界まで演技した。ほぼそれだけで勝負したドラマ。

働いてる部署が部長と主任、先輩男性社員と事務OL桜井と岡崎紗絵(こちらも新社会人)という5人だけの部署。
この職場が雰囲気悪い。主任青柳が堅物無表情鉄仮面。桜井と岡崎がふたりで話をしてるだけで「何こそこそ話してる!」と強く叱責。憲兵かよ。
だが、雰囲気悪いのは第1話のみ。だんだんとほのぼのした雰囲気になっていく。実は職場の人はみんないい人。
第1話後半、同僚小湊(岡崎紗絵)はヒロインの異常な雰囲気を感じて、おそるおそる話しかける。この表情が何か恐ろしいものを目撃したようなドン引き顔w

そんな美味しそうに食べる様子は岡崎だけにとどまらず、やがて職場の人々にも愛されるようになる。職場の雰囲気を変えていく。
名古屋めしにプライドを持っているクールな古川雄輝がヒロインの部署に「鬼まんじゅう」をお土産差し入れに持って来る。「え、鬼まんじゅう知らないの?!」の後の、「今日中に喰えよ!」と念を押すのは面白かった。
堅物主任と居酒屋で鉢合わせして、目でこっちに来いと合図されるのも面白かった。ブラジルスタイルのシュラスコで異常に張り切る主任のシーンも面白かった。

飯テロドラマとしてはインパクトも薄かった。あまり他人に話したくなるような食情報はほぼない。
だが、台湾料理の回、韓国料理の回は、今度行った時メニューを選ぶ参考としてためにはなった。手際のいいもんじゃ焼きさばきも参考になった。
もんじゃ焼きを前にするとサムライのようになり「親の仇のように」具を刻む岡崎のシーンが面白かった。
スンドゥプを辛そうだと敬遠するヒロインが「やっぱり一口ちょうだい」となったとき、食い気味にすかさず「断る!」「さっき私のこと疑ってたでしょ!」となった岡崎のシーンも面白かった。こういう関係性にあこがれるw

それにしても岡崎紗絵はヒロインの友人役をやらせたら第一人者!と声に出したくなるほど。自然な演技で面白くできる。このドラマでも素晴らしい存在感だった。感心しかない。
実はこのドラマを見続けた理由は岡崎だった。それにしても細い女優。
岡崎紗絵はずっとヒロインの親友という役どころばかり。もっと大きな役でも見たいし、グラビアも見たい。
オープニング主題歌はB.O.L.T「More Fantastic」(EVIL LINE RECORDS)。

0 件のコメント:

コメントを投稿