「マイノリティ・リポート Minority Report」(2002)も見る。
スティーヴン・スピルバーグ監督とドリームワークスによるフィリップ・K・ディック原作の映画化作品なので見ておく。アメリカ人はP.K.Dが好きだな。そして音楽はジョン・ウィリアムズ。
西暦2054年、プリコグと呼ばれる予知能力者たち(プールに浮いてる)が殺人を事前に予知するシステムを導入。犯罪予防局によって、ワシントンD.C.の殺人発生率は0%になっている…という設定。
予防局刑事ジョン・アンダートン(トム・クルーズ)は予知夢イメージから容疑者を絞り込み現場へ急行。妻の浮気現場を押さえて逆上した中年男がハサミでめった刺し…という事件を間一髪防ぐ。犯罪を犯してないのに逮捕拘束される。この妻があからさま淫乱で酷いのに。
2050年になってもアメリカの中流家庭の住居は19世紀からそれほど変わっていない。
主人公は過去に息子が誘拐殺害された事件のトラウマによって精神を病んでる。結果、ドラッグ漬け。死んだ息子の立体映像を見て涙を流す父。悲しい…。
システムの全国規模での導入に対する国民投票の1週間前、司法省調査官のダニー・ウィットワー(コリン・ファレル)によるシステムの完全性の調査のため来訪。なんか主導権争いをしてる。
ジョンは調査協力を拒むのだが、捜査の権限がなんちゃらとかでプリコグを実際に見てもらうことに。
プリコグのアガサ(サマンサ・モートン)が突然ジョンに過去の事件の「エコー」映像を見せてきた。男が女を溺死させた事件?ジョンがその男が眠らされている収容所(?)に行く。その男は身元不明。網膜を他人のものと入れ替えていたから。
アガサの予知の記録映像だけが見たい。だが削除されてる。なんで?
今度は見ず知らずの男を殺すジョンの映像が?!焦りまくって冷や汗。何かの罠を感じたジョンは逃走。システムのチーフが「逃亡者」になってしまう。逃げられっこないと知っていて全力で逃げる。しかも粗暴。
この未来の車は安全装置のようなものはないのか?スーパーマリオみたいなことになってる。そこにスピルバーグらしいドタバタと笑いの面白映像。住居を破壊された人々の身になてみろ。新車を盗むな。
こいつは薬物もやってたし、こんな不確かなシステムに依存して人権無視の逮捕してた自業自得。自分に甘い結果。
で、システムの考案者であるハイネマン博士に助けを求める。
プリコグシステムは麻薬中毒患者の子どもの研究から偶然生まれたものだった。生き延びたものは予知夢の能力を獲得していた。
少数意見は排除される。じゃないとシステムが完璧と言えない。とうことは冤罪もあり得るのか?!じゃあ、そのマイノリティー・リポートのオリジナルを探し出せ!それはプリコグの脳にある?
闇医者整形外科医エディ・ソロモンに眼球移植を依頼。街中にあるスキャナーをかいくぐるために必要。
あんなに街中にスキャナーがあるのに、プールで子どもが誘拐されるような事件が起こるのか?
眼球移植して包帯してるジョンは冷蔵庫の中にあるものを手あたり次第喰うのだが、ここはコント。
局内に潜入してアガサを誘拐。アガサの脳内を探してもマイノリティ・リポートは見つからない。アガサは再び映像を見せてくる。
あの修羅場で言うべきことは「オマエがここで死んでも家族に金は入らない」が正解。
もうここからはネタバレになるので書かないが、悪い奴はとことん悪いという話。意外な黒幕は身近にいるという典型。正しいことに気づいたやつを殺すな。警察権力に大きすぎる権限を与えるな。ジョンの奥さんがかなり有能。
見てて気持ちのいい映画じゃないけど、よく出来てる未来SF探偵もの。
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