2021年12月2日木曜日

西野七瀬「月影花之丞大逆転」(2021)

劇団☆新感線の41周年春興行「月影花之丞大逆転」中島かずき作、いのうえひでのり演出)が2021年2月26日より4月4日まで、東京建物 Brillia HALLで上演。そして4月14日より26日まで、大阪オリックス劇場で上演。もちろんコロナ禍厳戒態勢。

今作は1996年と2003年に上演された「花の紅天狗」のスピンオフ作品だという。月影花之丞を演じるのは木野花。この役を演じるのは18年ぶりだという。自分、この女優を「あまちゃん」の「メガネ会計ババア」としか知らない。
月影花之丞って、「ガラスの仮面」の月影先生のことなの?!

3月20日に収録された東京Brillia HALL公演のライブ中継が8月にWOWOWさんで放送された。
自分、劇団新感線舞台のことを何ら知らない。そもそもここ10年まったく観劇にも行ってない。西野七瀬見たさでチェック。
古田新太阿部サダヲ浜中文一、木野花と言った名前と一緒に西野七瀬の名前があることは乃木オタにとって誇らしいw そもそも乃木坂の1期2期生は初期から舞台と芝居をたくさん経験してる。やっと身に着けたものが活かせる。いきなり役名がある。しかも大きくクレジット。西野が見たくて多くのファンがチケットを買ったことだろう。

何も知らずに見た。阿部サダヲ座頭市と古田新太のチャンバラシーンに宇宙人が出現。この宇宙人役が西野七瀬w 
最初誰かわからなかった。西野七瀬はサングラスがまったく似合わない。西野の可愛らしさのほとんどは目の印象によるものということがわかった。
あと、宇宙人ぴったり衣装によって西野のガーリーなスタイルのよさがよくわかる。西野のカラダのラインを見ただけで胸がときめく。
なんかはちゃめちゃにふざけてるな…と思ってたら、劇中劇という設定なのか。劇団月影花之丞一座の座長、月影花之丞(木野花)が演出家として劇団員にダメ出ししてる。阿部サダヲは契約欲しさに劇団員してる保険外交員という役。

西野は共演者が必ず恋に落ちてしまう…という設定の元人気女優。そういうのが嫌になって月影劇団の門をたたいた。ベテラン劇団女優たちから「田中みな実かよ!」というツッコミが入ったのには笑った。

西野七瀬というと自分はぼんやりして薄っすら半笑いという乃木坂の西野しか知らない。ビシッとキレのいい動きと活舌の良いセリフ回しの西野を見て、ああ、成長してるんだな…と、親の気持ちのようになってしまった。
舞台俳優という人々に自分はもれなく尊敬と畏怖の念を抱く。セリフと動きをしっかり覚えて、3時間4時間の舞台を毎日こなす。とても自分にはできそうもない。そんなすごいことを西野がやってるという感動。

インターポールの捜査員なんて本当にいるの?で、伝説の殺し屋イレイザーが日本の劇団に潜入してるだと?
いつのまにか舞台は「アルプスの少女ハイジ」パロディになっていた。西野はなんとクララになっていた。
いやあ、西野がイキイキしてる。自分の知らなかった西野の側面を見る。なんだか西野に激しく嫉妬した。
いろんなパロディになっていたのだが、自分は「あな番」西野を思い出した。

舞台というものは毎日やってて毎日まったく同じにはならない。セリフの言い方は演出家にしっかり仕込まれたものであっても、日々そのニュアンスや言い方やタイミングは変わってくる。対話する相手俳優がちょっと間違えたり言いよどんだりする。その場でどう対処するかが舞台役者の腕。

西野が予想以上に活躍してた。女優への道を歩み始めた西野に合った役柄だった。
西野がますます遠くに行ってしまった感覚。ずっと「ああ、すごいな。」と言いながら見てた。ドルオタがよく口にする「推しが尊い」ってこういうことなのかと思った。

今まで見た西野のすべての外仕事で一番面白かった。今まで見たすべての舞台で一番面白かったかもしれない。西野七瀬に恋してしまって瞳孔が開いて脳内麻薬物質が出てたのかもしれない。

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