2021年12月13日月曜日

吉岡里帆「パラレルワールド・ラブストーリー」(2019)

東野圭吾の原作小説を映画化した「パラレルワールド・ラブストーリー」(2019 松竹、日本テレビ)を見る。監督は森義隆。主演はKis-My-Ft2玉森裕太だが、吉岡里帆が出てるので見る。

東京の日常でいちばんウンザリするのが電車。乗ってる人はみんな押し黙って何かの修行をしているかのよう。主人公敦賀(玉森)は同じ時刻に並走する車両のドアの窓から見える名前も知らない美女(吉岡里帆)が気になる…という冒頭。
で、ついにその美女の乗ってる車両のその場所へ行ってみる。すると、え?その美女は逆に自分がいつも乗ってる車両に乗ってる?!急いで乗り換えて追いかけてみるも見失う。

同じ職場の三輪(染谷将太)は中学からずっと一緒。喫茶店で待ち合わせしてたら、染谷が連れてきた彼女が吉岡里帆!?これは絶句。
だが、目覚ましが鳴って目が覚めると玉森は吉岡と同棲してる?彼女?展開がよくわらかない。

玉森は職場で脳科学(バーチャルリアリティー)の研究をしているらしい。食堂できまずい染谷、吉岡、玉森の3人。玉森と吉岡は他人行儀。どういうこと?
染谷は他人の脳にMRIで光を照射して記憶を書き換えることができる?
玉森目線と染谷目線で吉岡のこと、研究のこと、同僚のことに関する記憶がそれぞれで違う?見ていて混乱。玉森は眼を覚ますたびに何か違和感を感じてる。

記憶と現実の齟齬をサスペンスタッチで描く。だが、ストーリーにとくに驚けなかったし、映画としても驚けなかった。何か叙述トリック的な何かを期待してたけど、何も新鮮さも面白いこともなかった。

しかもわかりにくい。爽快感もない。パラレルワールドSFでもラブストーリーでもない。困惑したし白けた。ダメだこりゃ。ラストシーンのふたりに「君の名は」と言わせて終えたかった。
この映画を見る限り、きっと原作も面白くはないだろうと思う。
主題歌は宇多田ヒカル「嫉妬されるべき人生」。

吉岡と田口トモロヲのふたりのシーンを見て「見えない目撃者」を思い出す。あの映画はよかった。

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