2021年12月12日日曜日

細田守「サマーウォーズ」(2009)

細田守監督の長編オリジナルアニメ映画「サマーウォーズ」(2009 日本テレビ、ワーナー)を見る。初めて見る。2009年の夏休み映画。脚本は奥寺佐渡子
公開当時に長澤まさみもこの映画を褒めていたのだが、今年になるまで放置していた。自分、今回見るまでキャラクターデザインが貞本義行だったことも知らなかった。

ビジュアルからてっきり田舎の夏休み青春ものだと思ってたら、近未来SFだったの?

ヒロイン篠原夏希(桜庭ななみ)が自転車で部室に駆け込んでくる。「バイトしない?」小磯(神木隆之介)「やります」

中央線でヒロインの祖母(富司純子)の暮らす長野県上田市を目指す。少女の家が田舎の大きなお屋敷。室町時代からの名家。少年は彼氏役を4日間務めるために同伴させられた?留学帰りの東大生役を演じないといけない?
親戚一同が集まると大人数。名前も顔もまったく覚えられない。夜はおじさんたちと花札とか日本の田舎の団らん風景。

夜中寝ているとガラケーに数字の羅列メールが届く。数学オリンピアン少年はささっと暗号を解いて返信。すると、OZという仮想空間をハッキングし社会を混乱させた犯人としてニュース報道。どうやらアカウントを乗っ取られたらしい。OZ空間内部はすべて何者かの思うがまま。仮想空間内でバトルゲームeスポーツ?「平成狸合戦ぽんぽこ」みたいなものを想像してたら何これ。

高校の同級生からの情報では真犯人はアメリカから脱走したAI「ラブマシーン」?!社会インフラ麻痺。婆「敵に攻め込まれてるのと同じ。これは戦だよ!」

小磯はふたたび暗号を解いてアクセス。社会は元に戻った。だがまだ戦いは終わっていない。なんと、このハッキングAIを開発したのは陣内一族の侘助(わびすけ)おじさん?
侘助(妾の子)をなぎなたで追い出した後、祖母死去。

AIとの戦争は第二次上田合戦?地元の電気店が搬入したスーパーコンピューターがすごい。自衛隊おじさんの持ってきた回線アンテナがすごい。
発電用の漁船を搬入するタンクトップおじさんがダイス船長みたいだった。

松本晃彦の音楽が素晴らしい。そして、主題歌山下達郎「僕らの夏の夢」。
「AI崩壊」(2020)と同じような展開。「AI崩壊」と「サマーウォーズ」はセットで見たい。

そしてまたしても原発。AIの暴走も制御できないが、原子炉も制御できない近未来。「Fukushima 50」のような絶望。
谷村美月が中学生ゲーマー役。「神様のパズル」という映画も思い出す。この映画もセットで見たい。

クライマックスがヒロインの花札コイコイ勝負ってw
上田市が「真田丸」と同じぐらい輝いた映画だった。ストーリーに意外性があって壮大で面白かった。この時点での細田守は宮崎駿の後継者だった。

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