東野圭吾「白銀ジャック」(2010 実業之日本社文庫)をテレビ朝日が渡辺謙主演でドラマ化した「東野圭吾ミステリー 白銀ジャック」を今になってやっと見る。当時録画しておいたものをやっと見る。ガッツリ真剣に見た。
脚本は竹山洋。監督は藤田明二(テレビ朝日)。2014年8月2日よる9時から単発テレビドラマとして放送。
主人公倉田(渡辺謙)は安比高原スキー場のゲレンデ管理責任者。禁止区域を走行する赤いウェアのスノーボーダーをスキーで追いかける。家族でスキーを楽しんでいて暴走スノーボーダーによって奥さんを不慮の事故で亡くした入江(安田顕)家族の記憶がフラッシュバック。
1年前のスキー客死亡事故以来経営不振のスキー場は北月町エリアのスキー場閉鎖売却を検討。北月町長親子(ベンガル、中尾明慶)からするとそれは町財政からいってあってはならない打撃。
その背後で何者かがパソコンを前に何かを企んでる。爆発予告のメール?!
ゲレンデ整備主任(鈴木浩介)がそのメールを発見。爆発物がゲレンデに仕掛けられた?!スキー場にいる客全員が人質?
岡田将生と広末涼子はスキー場パトロール隊員が犯人指定現場から手紙と電子基板の入った缶を発見。
渡辺謙が「すぐ警察に連絡しましょう!」だが、リゾート会社社長國村隼、渡辺哲部長、ホテル支配人金田明夫、はスキー場閉鎖に伴う損害を恐れて通報を拒む。だがもしもスキー客に被害が出たら?雪崩が起こったら?要求金額を支払おうとする。渡辺謙さんは取締役たちに失望。この取締役たちがかなり極悪な印象。
こういうときは取締役たちの発言をすべて録音しておけ。
警察不在のままスキー場側と犯人の駆け引き。スキー場で現金の受け渡しの指示が一方的に送られてくる。
岡田がケータイで連絡してくる犯人の指示通り3000万円の入った袋を指定場所に置く。監視してたのにいつの間にか金はなくなってる。
だが、犯人は爆弾の隠し場所を教えずに、また新たに3000万を要求。
渡辺謙さんは「Fukushima 50」の吉田所長なみに怒りと悲しみで疲労困憊。入江さんの妻を死亡させた犯人も未だに不明。
そしてまた5000万を要求するメール。取締役たちの間でも意見が分かれ始める。
一体、犯人の本当の目的とは?なぜ取引場所がすべてゲレンデなのか?
受け渡しの連絡が来たそのとき、入江の行方がわからなくなる。
パトロール隊とのスノーボードチェイス、渡辺謙さんのスキーチェイス、雪上バイクチェイスを経て、1時間50分で犯人と構図がわかってくる。やっぱり印象が悪いやつは不正な手段を使う。
正直、そんなに意外性もなかった。これは多分本で読んでもそれほど面白くはないんじゃないか。
だが結局、誰も死んだりしてない。被害が発生してない。
経営の厳しいスキー場の危機を、金持ちが現れて救う。めでたしめでたしって展開がちょっと安っぽい。
冬の撮影自体が大変なのに、ゲレンデの急斜面で演技をするのはもっと大変だ。俳優も寒いし、体力を消耗する。が、撮影隊はもっと大変だったはず。
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