宮崎駿監督の「もののけ姫」(スタジオジブリ)を初めて見る。ずっと見たいと思っていたら、やっと夏休み期間に日テレでやってくれた。何の知識もなく見た。
冒頭から不気味な巨大イノシシの化け物が村を襲う!このへんに「コナン」や「ナウシカ」要素を見た。
精悍な若者アシタカ(松田洋治)は水牛みたいなでかい角を持った鹿のような動物を操って、弓矢で化けイノシシを仕留める。だが、右腕に死に至る毒を浴びる。
緑の生い茂った風景から判断し気候は湿潤な感じ。ヤマトという大国に接する地方が舞台?土蜘蛛とか蝦夷とか?若者は西へ向かうので日本の東北が舞台?でもおそらくパラレルワールド中世日本。
弓矢で敵兵の腕や首が吹き飛ぶ。そんな技を得たいものだ。
街に出る。人々の風俗を見る限り室町時代の日本のようだ。米の代金を砂金で支払うも「何だいこれ?お足じゃないじゃないの」道化のような男が間をとりなす。
金を持ってると思われ男たちがつけ狙う。物騒な感じ。「この世は祟りそのもの」赤い頭巾の男(小林薫)の話だと、やはりアシタカは蝦夷一族?
人々が太古の暮らしをしている森が山奥にあるというのでアシタカは単身向かう。
川原で瀕死の男を発見。すると対岸に白い狼ともののけ姫(石田ゆり子)。ファーストコンタクト。顔に刺青のようなものをしてる?やはり古墳時代みたいな感じなの?
アシタカはケガ人を連れ森の中へ。まるで腐界の森。毒の回った腕がぶるんぶるん振るえて激痛。神秘的な鹿も目撃。
やがてタタラという白い噴煙をあげる首邑に到着。エボシさま(田中裕子)という女王が鉄を作って人々を導いている。鉄を売って米を買って多くの村人を養ってる。エボシさまはクシャナみたい。クロトワみたいな側近もいる。(モンスリーとダイスのようでもある)銃火器でヤマイヌと戦う。
鉄砲を作ってる一団が全身包帯ぐるぐる巻き。おそらくハンセン病患者。
ふいごを踏む女たちが草津温泉の湯もみのよう。白狼に乗って襲撃してくるもののけ姫が「未来少年コナン」のテラのよう。ジェヴォーダンの獣のよう。
ちょっと待て、この妖怪姫と狼は長期的には鉄器を使う人間には歯が立たないはず。それが人類の歴史。鉄砲隊女のひとりが北条氏の三つ鱗紋を着てた。
で、この映画は半分が人間と動物の、人間と人間の、人間と神の戦争。
シシ神さまのイメージには驚嘆。神秘。これが日本の神か。
でっかい白狼の声が美輪明宏だった。おっことぬしというでかいイノシシが、もしや…と調べてみたら森繁久彌さんだった。今の若者は森繁久彌さんを知らないに違いない。
公開当時に劇場で見た子どもたちは内容がさっぱりだったに違いない。大人が見てもよく分からないのだから。たぶん理解するために数回見る必要があったので大ヒットしたのかもしれない。
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