「全員死刑」(2017 日活、東京テアトル)を見る。監督脚本は小林勇貴。間宮祥太朗の初主演映画。R15+指定。
このビジュアルを初めて見たとき笑ってしまった。まともな映画だと思えなかった。
2004年の大牟田4人殺害事件をモデルにした映画。ヤクザ4人家族が隣家の資産家金融業家族3人とその友人1人を金目当てに次々と殺害していった事件。
犯人家族4人(両親と息子ふたり)全員に死刑判決が出たのには驚いた。(2011年に死刑判決が確定)
その全員死刑家族の次男が書いた獄中手記がその名も「我が一家全員死刑」。思わず「上手いっ」と声を漏らさずにいられないタイトル。
なのに映画の冒頭で「実話に基づいたフィクションです」「団体・人物などの名称はすべて架空のものです」と出る。登場人物は静岡イントネーションで話してる。これは静岡各地から集めたミックス方言。
最低最悪反社DQN一家の次男タカノリが間宮祥太朗。バッチリ刺青の入ったヤクザ。
父六平直政からの他所の組からの頼みで兄弟のうちひとりを身代わり出頭に出すことに。
その前に金を渡され「暴れてこい」。こういうの、よくあることなのか。
で、刑務所から出てきたら家族は借金漬け。兄サトシから強盗を持ち掛けられる。やらなきゃ女を殺すと言われる。この兄のほうが本物ヤクザ。家族の為ならなんでもやるのがこの主人公。
貸金業の隣家吉田家が留守だと思いきや、次男が家にいる。こいつがユーチューバー。
中止しようかとも考えたが、兄の命令で後ろから絞め殺す。もうこの時点で兄弟は人非人。死刑でいい。
なかなか死なないので何度も殺す。コンクリートブロックを縛り付け死体を川に棄てる。通りかかった車に目撃されてる。いきあたりばったり無計画すぎる。DQNすぎる。
家族ぐるみで吉田家ママ(鳥居みゆき)も毒殺…しようとするのだが死なないので車の中で絞殺。
さらに長男、一緒にいたその友人も父の持っていた拳銃で頭を撃ち抜いて殺害。車ごと川に沈める。
これも平成の狂った事件。ヤクザを放置してる街は怖い。これも無能警察の責任。なんでこんな軽くフザケた映画を作った?
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